【札落とし・札流し】暗記を早くする練習
かるたは暗記の競技。いかに正確に札の位置や決まり字を暗記しておくかが勝敗を決すると言っても過言ではありません。
そのため、かるたでは札を覚えるための「暗記時間」がありますし、試合中も選手達は絶えず暗記し続けています。
しかし、同じように一生懸命暗記をしていても選手によって暗記のスピードが違います。
その理由の1つは「同じ時間で処理できる札の枚数の違い」です。
50枚の札を確認するのに30秒しかかからないという人と、3分かかるという人では前者の方が早く札を確認できるため、1つ1つの札に対してより多くの回数暗記できることになり、結果として暗記が正確になるというわけです。
この処理速度を高める練習法が「札落とし」です。
(別名札流しとも言う)
札落としのやり方
百人一首の札さえあればいつでもできます。
遊び用のかるたでもOKですが、もし競技用の札があればそっちを使ってください。
まず札をいくつかの山に分けて置き、
時間を計測し始めたら、、、
(他の人がいる場合は測ってもらいましょう!)
札を手に持ってどんどん決まり字を読んでいきます!
「いまは」「おく」「みかの」「わすら」「たれ」・・・
という感じです。
100枚読み終わったらタイムを確認しましょう。
ポイントはしっかり声に出して読むこと。
少しでも早くできるように頑張ること。
それだけ!
ちなみに大山札(6字決まり)は決まり字が長く、時間をロスしてしまうため、「きみがためは」であれば「きみは」、「わたのはらこ」であれば「わたこ」などと省略して言うこともしばしばです。
なぜ札落としすると暗記が上達するのか
札落としでは「えーっと」と迷っているとタイムが遅くなってしまいます。
札落としを早くしようと練習していると自然とこうした札に対する迷いが無くなり、下の句を見た瞬間に何も考えずに上の句の決まり字が浮かぶようになります。
決まり字が何も考えずに浮かぶようになれば、同じ時間内にたくさんの札を確認できるようになるため、結果として暗記がはやくなる、というわけです。
1分を切るのを目標に!
最初はなかなか決まり字がぱっと出てこなくてつっかえたり、札が逆さまの状態でくると迷ったりして結構時間がかかってしまうと思います。
ですが、時々やるだけでもだんだんスピードが上がってきてタイムも良くなってくるはずです。
タイムはちょっとずつ良くなっていけばいいのですが、最終的には100枚を1分以内で流せるようになれば合格レベルだと思います。
有段者はだいたい1分を切るくらいなので、そのあたりまでいけば十分です。
1分なんて全然むり!という人もとりあえず自分のできる範囲でタイムを縮めるように練習してみてください。
きっと暗記がうまくなると思いますよ!
おまけ
ちなみに今は「札落とし」をスマホで練習できるアプリもあるみたいです。
試合で使う札での練習にはかないませんが、電車の移動中などにゲーム感覚でできるので気になる人は使ってみては