競技かるた体験×百人一首スイーツ@滋賀県

 

滋賀県にある琵琶湖ホテルで「競技かるた体験×百人一首スイーツビュッフェ」という面白い企画をされるそうなのでご紹介させてください( ´ ▽ ` )ノ

 

(引用:琵琶湖ホテルHPより)

「イタリアンダイニング ベルラーゴ」にて、小倉百人一首の世界観を投影した、抹茶・お茶をたのしむ「百人一首スイーツビュッフェ」を、6月1日(土)から8月25日までの金・土・日・祝日限定で開催中。そのスイーツビュッフェをより深く味わっていただけるイベントとして、「競技かるた体験×百人一首スイーツビュッフェ」オリジナル企画をご用意しました。(公式HPより)

競技かるたの体験とスイーツビュッフェを楽しめる企画とのことです。

競技かるたの体験の方は、地元滋賀県の大津あきのた会のかたが講師をされる他、かるた体験のアシスタント経験のある方たちが担当されるそうです。

競技かるたの経験が全く無いという人やルールが分からないという人でも安心して参加できると思いますよ!

 

百人一首をイメージした雅なスイーツビュッフェ

スイーツビュッフェもただのスイーツビュッフェではなく、百人一首の世界をイメージした美しく雅なものとなっています。

冒頭の写真は「瀬をはやみ」をイメージしたもの。

それ以外にも「花の色は」↓

(引用:琵琶湖ホテルHPより)

「春過ぎて」↓

(引用:琵琶湖ホテルHPより)

などどれも食べるのがもったいないような美しいスイーツとなっています!

 

公式のメニューを確認したところ…

「はなの」「せ」「ちは」「もろ」「たご」「はるす」「たま」「やまが」「しの」や「め」「あさぼらけう」などがありました。

他にも色々あるそうなので会場に行ったら自分の好きな歌があるか探すのもまた一興。

 

開催日時について

開催日時や料金について(詳細は公式HPを確認してください)↓

 

開催日:2019年7月26日(金)と8月23日(金) 人数:各日30名まで 内容:13:30〜15:00かるた体験、15:30〜17:00 スイーツビュッフェ 料金:大人3,900円 小学生2,000円 (※かるた体験のみは500円)
です。
前日の15:00までの予約制(予約状況によっては当日予約も可能)とのこと。
行く予定の方は早めに予約しておきましょう。

百人一首カクテルの企画も

また琵琶湖ホテル2階のバーでは百人一首をイメージしたカクテルの企画もやっているそうです↓

(引用:琵琶湖ホテルHPより)

スイーツよりお酒!という方はぜひこちらへ行ってみては?

 

まとめ

今回は競技かるた体験×百人一首スイーツについてご紹介しました。

競技かるた体験の方は未経験の方や競技かるたを初めて体験してみたい!という人をターゲットにしているので経験者の方が行くという感じではないかもしれませんが(人数も限られているので経験者が枠を取るのは…)

スイーツビュッフェはかるた体験のない日でも6月1日(土)から8月25日までの金・土・日・祝日に開催されているとの事なので是非お近くの方は行ってみてくださいね!

(本当は自分も行きたかった!けど予定的に行けなさそう…)

高校選手権や大学選手権が滋賀である時期なので、かるたーの人に人気のスポットになりそうですね。

一字決まりの取り方

皆さん一字決まりは得意ですか?

自分は結構得意な方なんですが、かるたを始めて最初の1年くらいは一字決まりがとにかく苦手でした。

一見シンプルに速く取れば良いだけの札のようですが、シンプルな中にも奥深さがある札です。

もともと一字決まりの札は7枚しかありませんが、試合の経過と共に決まり字が変化し、1試合を通じての確率では27%の札が一字決まりになります。

終盤戦になると場の札の多くが一字決まりになってきますし、一字決まりの札は時に試合の流れを大きく左右することもあります。

そこで今回は一字決まりの取り方についてご紹介していきます!

 

相手陣の一字決まりは絶対に取る札!

まず『相手陣の一字決まりは絶対に自分が取らなければいけない札だ。』と肝に命じておきましょう。

特に『むすめふさほせ』と呼ばれる一枚札は速く取れて当たり前の札なので、これらに対して出遅れているようではダメです。

こういった取るべき札に対して出遅れていると、対戦相手は攻められているという印象が薄くなり、結果としてどんどん相手のペースになってしまいます。

少なくとも序盤〜中盤戦、大差がついてない試合では、しっかり抜くようにしましょう!

 

しっかりと確認して狙う

さて一字決まりの取り方についてですが、相手陣の一字決まりの場合は先ほど述べた通り、絶対に取らなければいけない札なので、狙って取りましょう。

相手陣の一字決まりは序盤〜中盤くらいまでは2〜5枚くらいだと思うので、そのくらいの枚数であれば全部狙うくらいのつもりで。

狙い方は色々あると思いますので、自分にあった狙い方でOKですが参考までに狙い方のパターンをお示ししておきますね。

 

(1)上の句が詠まれるギリギリまで頭の中で唱える

下の句が詠まれて、余韻〜空白の1秒間の間ずっと頭の中で唱え続けて狙うという方法です。

頭の中で唱えているので、その札が出たら力強く手が出るでしょう。

狙い方の中でもかなり強い部類ですが、どうしても狙っている札に行き過ぎてしまい、関係ない札の時でもそこに手が出たり、他の札への反応が鈍ってしまいやすいというデメリットがあります。

 

(2)唱えはしないけど、取るイメージで狙う

余韻〜空白あたりの時に先ほどのパターンのように頭の中で詠む、唱えるという事はしませんが、その代わりに狙い札を取るイメージを強く意識しておくという方法です。

サッカーのPKでゴールキーパーが相手のシュートの弾道を頭の中でイメージしていると、その通りに来た時に良い反応で動けるというのと同じような感じです。

イメージをあらかじめ強く持っていて、その通りだった際に素早く動けるよう、自然と身体を準備させておくという事ですね。

特定の音を強く待つ先ほどのパターンと比べて、読手の詠みにフラットな状態で待っているので他の札に対しての反応はそれほど鈍くはなりません。

ただ、唱え続けるよりも邪念が入りやすくはなるので、「でも自陣のこの札が出たりして…」など他の考えが頭によぎると手が出なくなってしまいます。

 

(3)下の句が詠まれている時に一度だけ確認しておく

下の句が詠まれる間に狙う札を一度確認しておき、あとは音に集中するというやり方です。

あまり意識しなくても自然と相手陣の深い札に手が伸びるという人であれば、この方法がオススメです。

1つ目、2つ目のやり方よりもさらにフラットに詠みと向き合うことができるからです。

やはり詠みを待つときは「無心」が一番ですので、それに近い狙い方だと思います。

 

(4)目で見て狙う

狙いたい札を目で見て攻めるという方法もあります。

目視でしっかり確認していれば取りこぼしの心配なく攻めることが出来ます。

ただ狙い札が左右や上下に散らばっている場合はその全てを見ておくことは難しいと思うので、そうした場合は片方を見て片方は頭の中で唱えるなど他の方法を組み合わせることになります。

私は特定の札を見るということはまずしないのですが、そういったやり方をして強い人もいるので向き不向きがあるのかなと思います。

 

払いは止まらず、手を伸ばしきる

一字決まりでは決まり字を待つということはまずないので、とにかく札に速く到達することが大事になります。

普段の払いの練習で意識しているように、最短距離で回らずに札を触ることはもちろん、札を触った瞬間や直後に手を止めるのではなく、札を取った延長線まで手が伸びきるような取り方がベストです。

手を止めようとするとその分減速してしまいますし、思いっきり振り切った方が相手から見た時も速く取られたように見えます。

取った後に勢いで立ち上がるくらいの感じでいきましょう。

手を真っ直ぐ伸ばすこと、止まらないでトップスピードで取ることを実践するために突き手を使うことも有効です。

払い手で取るよりも手が回りにくいので、一字決まりには相性がいい取り方です。

特に相手陣の下段の内側の方の札は突き手の方が取りやすかったりします↓

 

自陣の一字決まりは?

ここまで相手陣の一字決まりを中心に説明してきましたが、一応自陣についても。

攻めがるたの場合はよほど負けている時でなければ自陣の一字決まりの札を狙うということはしませんし、それで良いと思います。

狙っていないので音が詠まれた時の動き出しでは相手に負ける可能性が高いでしょうが、距離が近い分こちらにも分はあります。

距離が近い札を取る時に力を入れすぎてしまうとかえって回り道をして遅くなってしまいます。

自陣のしかも下段にあることの多い一字決まりですから、なるべくコンパクトに払うことを意識すると取れる確率が上がります。

 

まとめ

ということで今回は一字決まりの取り方についてでした。

試合の後半で枚数が多くなった時や、相手がガン守りしてる時、負けていてまずは自陣を取らないといけない時など仕方ない場面もありますが、それ以外の通常の状態ではしっかり相手陣の一字決まりを抜いてリズムに乗っていきたいところですね。

 

かるたの練習にモチベーションが上がらない時

こんにちは、「競技かるた道場なにわづに」管理人の蜂丸です!

突然ですが、皆さんは「今日はかるたの練習したくないな〜。」とやる気が出ないということはありますか?

全くそんな経験はない!という方は読み飛ばしてもらってOKです笑

(うらやましい限りです…)

自分は大会が目前にない時や、調子が悪い時、暑くなってきた時期はついやる気がなくなってしまいます。

そこで今回は競技かるたの練習に対してモチベーションが上がらない時の対策などについてまとめてみました。

やる気が出なくなった時に思い出してみてくださいね!

 

やる気が出ない…、それは誰しもが通る道!

「好きだったから始めた競技かるたなのに、今はやる気が起きない…。自分は好きなことも満足に続けることのできないダメな人間なんだ。」

そんな風に考えてはいけません!

どんなに好きなことでも続けていれば、必ず気持ちが乗らない時が来るものです。

大好きなお寿司や焼肉でも毎日続けて食べていたら必ず飽きるというのと同じです。

まずはやる気が出ない自分を否定せずに受け止めることから始めましょう。

 

なぜやる気が出ないのか?

競技かるたの練習でやる気が出ない理由には色々あると思いますが、思いつく限りであげてみました↓

  1. 体調が悪い、寝不足など
  2. 成長が実感できていない
  3. マンネリ化してしまっている
  4. 他にやらないといけないことがある
  5. もともと興味がなかった

それぞれについて詳しくみていきますね。

 

(1)体調が悪い、寝不足など

好きなことをするとは言っても、体調が悪い時や寝不足の時はやる気は起きてくれません。

やる気が出ないのが自分の精神的な甘えから来るものだと思っていても、実は身体からのSOSであることも少なくありません。

体調が悪いという自覚がなくても、最近忙しかったという人やよく寝れていないという人は身体が原因かもしれません。

体調不良の可能性がある場合は無理せず、練習を休んで休養して様子をみてみましょう。

 

(2)成長が実感できていない

モチベーションが上がらない原因として最も多いのがこれなんだろうなと思います。

やはり成長して実力を上げることを目的に練習している人がほとんどなので、その中で成長が実感できないというのは非常に辛いことだと思います。

まず成長が実感できていない人が考えなければいけない点は2つです↓

 

努力が結果に結びつくまでは時間がかかる

競技かるたを初めて最初の頃は何をやっていても、日々成長が実感できていたと思います。

しかし、どんな人でも必ずどこかの時点で壁にぶつかります。

でもその壁は成長するためのチャンスでもあります。

成長が止まるというのはその人が向き合わないといけない課題に到達した、ということでもあり、その課題を見事克服できれば次のレベルに上がることができるからです。

そのため、ある程度の期間成長が止まるのは仕方ない、というか当然のことなので全く気にすることではないと心に留めておくといいと思います。

また、努力したからと言ってすぐに結果に結びつくわけでもありません。

一所懸命払いの練習をしても、すぐに試合中に良い払いは出来ませんよね。

でも、しっかりと練習していればいつの日か試合の中で成長を実感できるようになるものです。

 

努力の方向性が間違っているという可能性

ただし、努力をしていても必ず報われるわけではありません。

努力は正しい方向に十分な量をこなして初めて実力になるのです。

間違った方に努力をしていると、せっかく努力しているのにいつまで経っても伸びず、最終的には競技かるたを嫌いになってしまうという事になりかねません。

でも自分の努力の方向性が合っているのか間違っているのか自分で評価するのは非常に難しい事だと思います。

そこであくまでも目安ではありますが、競技かるたを始めて1年〜数年、C級D級くらいのレベルであれば数ヶ月程度は努力が成長に結びつくまでに必要なタイムラグ、逆に半年〜1年以上伸び悩んでいるようであればそれは努力の方向性が間違っている可能性が高いです。

実力が上の選手、始めてからの期間がより長い選手ではその分成長にかかる期間は長くなる傾向にあります。

自分の伸び悩みの原因が結果になるまでのタイムラグなのか間違っている努力なのか、考えてみましょう。

そして、努力の方向が間違っているかもしれない場合は素直に認め、周囲の指導者に意見を仰ぐと良いでしょう。

 

マンネリ化してしまっている

ある程度長くかるたをしていると起きてしまう現象かもしれません。

かるたの試合というのは札の位置を覚えて、取っての繰り返し。

特に対戦相手が同じ人ばかりという環境ではマンネリ化してしまうのもある程度仕方ない部分ではあります。

ただ、そうした状態で義務的に練習していても強くなるとは思えません!

ではどうしたら良いのでしょうか。

 

他の練習会にも行ってみる

住んでいる地域に他の練習会がないという人には難しいかもしれませんが、もし他のかるた会、大学の練習会などに参加できる環境にある人はぜひ行ってみると良いと思います。

会場も普段とは全然違いますし、対戦相手も取ったことのない相手になるでしょう。(また、外部からゲストで来た人にはそれなりに強い相手を組んでくれることも多い。)

日々の練習に文句を言う暇があったら出稽古に行きましょう。

色んなタイプの人と試合をすることは実力アップには必須ですし、新しい自分の課題が見つかって練習のモチベーションも上がること間違いなし、知り合いも増えます。

なお、最近は競技かるた人口の増加に伴って他の所属会の人をお断りしている練習会もありますし、練習会によって雰囲気やレベルなど様々ですので、迷惑にならないように必ずあらかじめ連絡をしてから行くようにしましょう。

 

何か自分の中で目標を決めて取り組む

毎回毎回同じ相手と、特に考えもなく試合をしていたら単調になってきてモチベーションがあがらないのも無理ありません。

そこで、練習試合で何かしらの目標を立ててみてはいかがでしょうか?

「相手陣の1字決まり全部取る」や「今日はあきのを絶対に取ろう」などです。

何も考えずに試合をするよりも目標を立てた方がやり甲斐がありますし、自分の成長にもつながると思いますよ。

 

他にやらないといけないことがある

モチベーションが上がらない理由として、かるたの他にやらないといけないことがあって集中できていないと言う理由もあげられます。

学校の勉強や大学のレポート、仕事などなど。

そうした他の悩みがあると、どうしても試合にのめりこめず、やる気も上がってきません。

そんなときはまずタスクをしっかりと終わらせる、あるいは時間を区切ってメリハリをつけてかるたの練習をしていきましょう。

 

もともと興味がなかった

このサイトを読んでくださっている方の中にはほとんどいないと思いますが、もともと競技かるたにそこまで興味がなかったと言う人について。

友達に勧誘されたから始めた、なんとなく始めたと言う人はもともとそこまで興味がなかった可能性もあります。

そうした人で、これまで競技かるたをしていてドキドキしたりワクワクした経験のないと言う人はもともと興味がなかった可能性があります。

限りある人生の時間で興味のない趣味を続けていく時間はとても勿体無いです。

またかるたは対戦相手がいる競技なので、ずっと気持ちの入らないまま続けていくのは対戦相手、また指導者の方に失礼とも言えます。

残念ですが、他の趣味を探してみた方が良いでしょう。

ただ、モチベーションの上がらないときは「自分は本当はかるたを好きじゃないのかもしれない。」とネガティブに考えてしまいがちです。

今までのかるた生活を振り返ってみて、楽しかった時期があるならば、それは今の気持ちの浮き沈みなのかもしれません。

焦って判断しないようにしてくださいね!

 

まとめ

今回は競技かるたの練習にモチベーションが上がらない人とその対策についてまとめてみました。

最初にも言ったようにやる気が出なくなるのは当然のことです。

その前提で自分のやる気が出ない理由と向き合って、続けていくことが大切なのです。

また、それぞれの項目では書きませんでしたが「一旦練習しない」というのも非常に効果的です。

少し間を空ければまたやる気が出るかもしれませんし、違った見方ができるようにもなります。

無理して続けて嫌になるくらいなら一旦休んでまた頑張る方が長い目で見てずっと成長できると思います。

常に休むと言う選択肢を持って気楽にやってみてはいかがでしょうか。

なぜ手が途中で止まってしまうのか?

みなさんは試合中せっかく手が出ていたのに、途中で手が止まってしまい相手に取られてしまったという経験はありませんか?

蜂丸(管理人)は競技かるたを初めて最初の1年くらいはかなりこの現象がありました。

あと少しで取れたはずなのに、相手に取られてしまうというのは何とも残念ですし、悔しいものですよね。

今回はこの「手が途中で止まってしまう」理由とその対策についてまとめていこうと思います!

 

なぜ手が止まってしまうのか?

まず手が止まってしまう理由として一番考えられるのが「暗記不足」です。

競技かるたでは、音を聞いて「この札かもしれないという疑念」が「この札だ!という確信」に変わった瞬間に札を払います。

その際に暗記が不十分だと「この札かもしれない」と思って手を伸ばす段階までは行けますが、「この札だ!」と確信を持つことができないため、払い切ることができないのです。

決まり字が詠まれるまでのほんの短い時間(0.2~0.3秒くらいの世界)で、正しく判断して払うためには「どの札がどこにあった」程度の暗記ではなく、「自然と条件反射的に体が動いてしまう」レベルまで強く暗記しておく必要があるのです。

 

暗記の仕方が悪いというケースもある

ただ、暗記自体は十分にできているけども、暗記の仕方が悪いせいで手が止まってしまうというケースもあります。

一番多いのが「1音目を意識しすぎている」ケースです。

確かに競技かるたでは最初の1音目はとても大事です。

1音目でしっかり反応できなければ、どうしても出遅れてしまいますし、相手に手を出されて動きにくくなってしまいます。

しかし、1音目を強く意識しすぎると、1音目で札の近くまで手が出るものの、そこで満足してしまい、2音目以降がおろそかになってしまいがちです。

すると最初は鋭く手が出るけど、そのまま止まってしまって結局相手に取られてしまうという残念なことになってしまいます。

 

手が止まることへの対策

では次に対策です。

手が止まってしまう理由として最も多いのが「暗記不足」なので、まずは自分自身の暗記を見直してみましょう。

相手陣の3字決まりなど、手が止まりやすい札は特に意識して暗記してみるといいと思います。

試合中はゆっくりと思い出す時間はありませんし、相手が手を出してきて翻弄される可能性もあります。

色々な状況の中でも、変わらず反応するために、強いイメージを持っておきましょう。

そして、暗記する上で「決まり字の最後の文字を強く意識する」ということをしてみてください。

「いまこ」だったら三文字目の「こ」を強く意識するという感じです。

試合ではこの決まり字の音を聞いて腕を振る訳なので、この音で動くイメージをしっかりと持っておきたいものです。

「いま…」と詠まれているときに、自分が次の「こ」の音を待っている状態で聞いていていれば、いざ「こ」が詠まれた時は迷いなく払えると思います。

そして暗記をしているときに、(特に3字決まり、4字決まりなど)決まり字で伸びるイメージを持って暗記をしておきましょう。

札まで加速度的にスピードアップし、決まり字が詠まれた瞬間に札に触る、そういった取りがベストです。

 

空札の時の逃げ方も大事

ちなみに出札ではないので取りとは直接関係ないようにも思えますが、空札の時の逃げ方も多少関係があります。

空札の時はそのまま手を進めたら触ってしまうため、かるた選手は動きを変えることで空札から逃げます。

この時に札の直前で急ブレーキを踏むようにして止まると、札の近くで止まる癖がついてしまうのであまり良くありません。

なるべく払いの動作の延長で、手を下に動かさず、反対に上に行くことで逃げるようにしましょう。

普段からブレーキをかけない動き方を体に覚えさせるようにしましょう。

 

まとめ

今回は手が途中で止まってしまう理由、対策についてでした。

途中までは反応できている札なので、絶対に心がけ次第で取れるようになる札です。

こうした札をボロボロと取りこぼしていくと相手を楽にさせてしまい、負けにつながってしまいます。

ぜひ手が止まらず取れるように練習してみてくださいね!

 

 

大会の参加者増加にどう対処していくべきか

近年ちはやふるのヒットなどを背景とし、競技かるた人口は急激に増加しています。

それに伴い、大会の参加者もD級を中心として年々増加しています。

もちろん競技かるた人口が増えることも、大会の参加者が増えることも嬉しいことなのですが、その一方で大会会場のキャパシティが足りなかったり、運営スタッフが足りなかったりと問題も起こっているようです。

先月末日本テレビ系(NNN)ではこのようなニュースがありました↓

Nippon News Network, NNN)

ニュースの内容は

  • もともと8校による団体戦で始まった「かるた甲子園」だが、今年は過去最多の61校が参加予定で、個人戦も過去最多2500人ほどがエントリー。
  • 全体の参加者は10年前と比べ4倍以上に急増している。
  • 会場を市内で分散させる必要があるが、夏場のため冷房があるかなど条件に合う場所選びが難航している。
  • 個人戦の参加費を500円あげた上に協賛金も募っているが、会場の増設で負担が増えるため、運営費も6割ほど足りていないという。(引用:Yahoo! Japan一部抜粋)

こうした現象は高校選手権(かるた甲子園)だけでなく、ほぼ全ての全国大会に通じて言えることだと思います。

そこで今回は今後競技かるた大会はどのように、この参加者増加という問題に対処して行けばいいのか、色々考えていきたいと思います。

 

増え続ける参加者と足りない会場

参加者が増えることで最も問題になるのが大会会場です。

競技かるたの試合を1組(2人)がするためには最低でも2.5畳は必要です。隣との距離感を考えるとできれば3畳以上は欲しいところです。

例えば256人が参加したとすると一回戦の試合数は128組、広さにすると最低でも320畳は必要ということになります。(壁際や柱の近くなどは試合を取れないのでさらに広さは必要になるはずです。)

なかなかそれほどの広さの会場というのはないため、どうしても人数が増えてくると会場の広さが足りなくなってきてしまうのです。

 

ではどうするべきか?-対策を色々考えてみた。

では、今後どうするべきなのか?

現在行われている対策も含めて今後の競技かるたの大会がどうあるべきか色々考えてみました。

 

(1)抽選によって参加者を絞る

これはすでに行われている対策ですね。

参加者の多い関東圏、関西圏の大会の多くでは現在抽選が行われていますし、地方大会でもアクセスの良い場所であれば抽選が行われています。

まあ抽選という方法はコンサートやイベントなどではよく行われるものですし、ある意味最も公平な基準とも言えます。

ただ、同じように3大会に申し込んだ人で、ある人は全部参加できて、ある人は全部落選なんてことも起きてしまいます。(実際にそういう事例があるようです。)

また、抽選によって参加権を得た人がキャンセルをするのはアリなのか?という問題もあるでしょう。

落選してしまっている人が出ている以上、キャンセルには何らかのペナルティがあってもいいのかなと思います。(次の抽選で不利になる、とか)

そうしないと「抽選がある→希望してもでれない可能性がある→とりあえず沢山申し込む(多く当選したらキャンセルすれば良いや)→さらに抽選が増える」という悪循環になってしまうからです。

 

(2)級ごとに日にちを分ける

これも現在行われている対策ですね。

同じ大会でも級ごとに開催する日にち(土曜日、日曜日)や週を分けることによって1日あたりの参加人数を減らすという対策です。

すでに多くの大会がこの級別開催を取り入れいますが、それでもすでに会場はいっぱいとなってしまっているというのが現状です。(昔はA〜E級が同日だったりしたんですけどね…)

それに級ごとに日にちを変えるとその分スタッフは何日もボランティアをしなければいけなくなるため、負担は重くなります。

 

(3)参加できる大会数を絞ってしまう

ここからはまだ実践されていない対策を色々考えてみました!

まず1つが「参加できる大会数を絞る」というものです。

つまり1人の選手が年間に参加できる大会数を一定数(7大会くらい?)に絞ってしまうという感じです。

上限が決められていれば、本当に出たい!という大会にだけ出るようになり、最近はかるたの大会にも出にくくなってるしとりあえず申し込むか〜という出場が減るんじゃないかなと思います。

みんなコンディションを整えて、限りある回数の大会に賭けて出てくるので、熱戦が期待されるのではないでしょうか。

もともと会費は同じ額を払っているので、参加できる回数が同じ方が平等な気もしますし。

このシステムになった場合は(特にA級やB級で)、「この大会はあの選手が参加するだろうから避けておこう」「この大会は狙い目かも?」などと水面下の駆け引きが始まりそうですね。

問題としては上り調子の選手でも上限になってしまったら大会に出れなくなるということでしょうか。

ベスト4以内に入ったら「出場可能回数が減らない」とかの規定があっても面白いかもしれないですね。

 

(4)あえて同日開催をしていく

あえて同じ日に複数大会を同時に開催するというパターンを推進するという対策です。

同じ日に2大会に参加することはできないので、選手たちは必然的にどちらかの大会を選ばなくてはならなくなります。

結果としてそれぞれの大会の参加者は減り、抽選をせずとも人数を絞ることができます。

最近は抽選外れを避けるために、遠方の大会に参加する人も増えていますが、同日開催を進めていけば、その日に自分が出れる一番近い大会に参加するでしょうから、選手の交通費の負担も軽くなるのではないでしょうか。

 

(5)あえて不便な場所で開催する

これも自然と参加人数を減らす取り組みです。

主に地方大会についてですが、あえて当日の新幹線始発では間に合わない場所で大会を開催し、遠征のハードルを上げてしあうという方法です。

ただまあ不便な場所にそこまで広い会場があるのか、という問題もありますし、そもそも参加者を減らすためにアクセスの悪い場所を選ぶというのがどうなのかという問題はありますね。

 

(6)いっそ大会数を増やしてしまう

そもそも競技かるたの人口が増えているのに大会の数があまり変わっていないというのがおかしいのではないか?

いっそ大会数を増やしてしまえばいいのでは?という対策です。

参加者、競技者からしてみたら大会の数が増えるのは大歓迎ですよね。

これが結局一番良い対策な気もします。

ただ大会の数自体が増えても、一人当たりが年間に参加する大会数が増え、結局大会あたりの参加人数は減少しない、ということも容易に考えられます。

ベストなのは(6)大会数を増やし、(4)同日開催をしていく、ということなのではないでしょうか?

現在新しく大会を始めるのはハードルが高いですし、大会を開催するためには公認審判員が必要ですが、その条件が厳しい(たしか六段以上?だったような)ため、そのあたりのハードルを下げる必要がありますね。

 

(7)大会の参加費の値上げ

現在かるたの大会の参加費はA・B級は2500円、C級2000円、D級1800円、E級1200円です。

この参加費を値上げしてしまえば、参加者は減り、運営費も充実するのではないか?いう対策です。

運営費が十分に見込まれれば、会場もより広いところを取れるでしょうし、運営スタッフが足りないところは交通費・謝金を支払うことで他県などからスタッフを集めることも出来る様になります。

でももし参加費が5000円とかになったら、1回戦で負けた時のショックは大きいでしょうね…

 

(8)所属会ごとに枠を決めてしまう

それぞれのかるた会ごとに出場枠を決めてしまい、あとはそれぞれのかるた会の中で出場者を選んでもらうという方法です。

それぞれのかるた会で予選を行ったり、もっとも勝てそうな人が出場することになるでしょう。

ただ、どのかるた会が何枠か、ということの選定は難しいですし、不満が出そうなので実際にこの方法で運用するのは難しいのかなという気もします。

D級以下では特定のかるた会に所属していないという選手も多いですし。

まあA級の大会で、各県から代表者が2人ずつくらい出場するという大会があっても面白いかなとは思いますが。

 

結局どの方法がいいのか

色々対策を考えてみましたが、個人的にはやはり「大会の数を増やし」さらに「同日開催をしていく」のが良いのではないかなと思います。

参加費は今の金額が高すぎず安すぎずちょうど良いくらいという気がしますが、会場やスタッフの確保でお金が足りないということであれば、多少の値上げは仕方ないのかな、と。

まあ何はともあれ、大会に参加したい人がなるべく参加でき、充実したかるた生活を送れるようなシステムになればなあと思います。

みなさんはどんな方法が良いと思いますか?

もし意見などがありましたら、ぜひコメント欄にお願いします!

 

 

 

 

競技かるたの決まりの平均は○○文字!決まり字の変化も含めて考察してみた

みなさん競技かるたの決まり字の平均が何文字かご存知ですか?

一字決まり7枚、二字決まり42枚、三字決まり37枚、四字決まり6枚、5字決まり2枚、6字決まり6枚なので平均すると2.72文字となります。

しかし、実際のかるたの試合では忘れてはいけないものがあります。

そう、決まり字の変化です。

http://karuta-doujou.com/practice/kimarijihenka/

試合では決まりは絶えず変化しているので、先ほどの決まり字よりも少なくなっているはずですよね。

そこで今回は決まり字の変化も考慮に入れて、競技かるた百首の決まり字の平均を調べてみました!

長くなるかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください〜

 

むすめふさほせ

「むすめふさほせ」は全て1字決まりです。

むすめふさほせ:一字決まり100%

 

うつしもゆ

「うつしもゆ」は二枚札なので、片方が出たらもう片方は一字決まりになります。

うつしもゆ:一字決まり50%、二字決まり50%

 

い札

「いに」は「い札」で最後の1枚になる時(1/3)だけ一字決まり、それ以外(2/3)は二字決まりです。

「いまこ」は「いまは」より先に出る(1/2)時は三字決まり、「いまは」より後に出てかつ「い札」の最後の1枚にならない時(1/2-1/3=1/6)は二字決まり、「い札」で最後の1枚になる時(1/3)は一字決まりです。

「いまは」は「いまこ」と同様。

いに:一字決まり33%、二字決まり67%

いまこ:一字決まり33%、二字決まり17%、三字決まり50%

いまは:一字決まり33%、二字決まり17%、三字決まり50%

 

ち札

「ち札」は三字決まりの代わりに四字決まりとなること以外は「い札」と一緒です。

ちは:一字決まり33%、二字決まり67%

ちぎりき:一字決まり33%、二字決まり17%、四字決まり50%

ちぎりお:一字決まり33%、二字決まり17%、四字決まり50%

 

ひ札

「ひ札」は完全に「い札」と同じです。

ひさ:一字決まり33%、二字決まり67%

ひとは:一字決まり33%、二字決まり17%、三字決まり50%

ひとも:一字決まり33%、二字決まり17%、三字決まり50%

き札

「き札」は三字決まりの代わりに六字決まりとなること以外は「い札」と一緒です。

きり:一字決まり33%、二字決まり67%

きみがためは:一字決まり33%、二字決まり17%、六字決まり50%

きみがためお:一字決まり33%、二字決まり17%、六字決まり50%

 

は札

「はるす」は「はるの」より先に出る時(1/2)は三字決まり、「はるの」より後に出てかつ「は札」の最後の1枚にならない(1/2-1/4=1/4)は二字決まり、「は札」で最後の1枚になる時(1/4)は一字決まりです。

「はるの」「はなの」「はなさ」全て同様です。

はるす:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

はるの:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

はなの:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

はなさ:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

 

や札

「やす」は「や札」で最後の1枚になる時(1/4)だけ一字決まり、それ以外(3/4)は二字決まりです。

「やえ」も同様です。

「やまざ」は「やまが」より先に出る時(1/2)は三字決まり、「はるの」より後に出てかつ「や札」の最後の1枚にならない(1/2-1/4=1/4)は二字決まり、「や札」で最後の1枚になる時(1/4)は一字決まりです。

「やまが」も同様です。

やす:一字決まり25%、二字決まり75%

やえ:一字決まり25%、二字決まり75%

やまざ:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

やまが:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

 

よ札

「よ札」は三字決まりの代わりに五字決まりとなること以外は「や札」と一緒です。

よも:一字決まり25%、二字決まり75%

よを:一字決まり25%、二字決まり75%

よのなかは:一字決まり25%、二字決まり25%、五字決まり50%

よのなかよ:一字決まり25%、二字決まり25%、五字決まり50%

 

か札

「か札」は完全に「や札」と同じです。

かく:一字決まり25%、二字決まり75%

かさ:一字決まり25%、二字決まり75%

かぜそ:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

かぜを:一字決まり25%、二字決まり25%、三字決まり50%

 

み札

「みせ」は「み札」で最後の1枚になる時(1/5)だけ一字決まり、それ以外(4/5)は二字決まりです。

「みち」と「みよ」も同様です。

「みかき」は「みかの」より先に出る時(1/2)は三字決まり、「みかの」より後に出てかつ「み札」の最後の1枚にならない(1/2-1/5=3/10)は二字決まり、「み札」で最後の1枚になる時(1/5)は一字決まりです。

「みかの」も同様です。

みせ:一字決まり20%、二字決まり80%

みち:一字決まり20%、二字決まり80%

みよ:一字決まり20%、二字決まり80%

みかき:一字決まり20%、二字決まり30%、三字決まり50%

みかの:一字決まり20%、二字決まり30%、三字決まり50%

 

た札

「たか」は「た札」で最後の1枚になる時(1/6)だけ一字決まり、それ以外(5/6)は二字決まりです。

それ以外の「た札」も全て同様です。

たか:一字決まり17%、二字決まり83%

たき:一字決まり17%、二字決まり83%

たご:一字決まり17%、二字決まり83%

たち:一字決まり17%、二字決まり83%

たま:一字決まり17%、二字決まり83%

たれ:一字決まり17%、二字決まり83%

 

こ札

「こい」は「こ札」で最後の1枚になる時(1/6)だけ一字決まり、それ以外(5/6)は二字決まりです。

「こぬ」「この」「これ」も同様です。

「こころあ」は「こころに」より先に出る時(1/2)は四字決まり、「こころに」より後に出てかつ「こ札」の最後の1枚にならない(1/2-1/6=1/3)は二字決まり、「こ札」で最後の1枚になる時(1/6)は一字決まりです。

「こころに」も同様です。

こい:一字決まり17%、二字決まり83%

この:一字決まり17%、二字決まり83%

こぬ:一字決まり17%、二字決まり83%

これ:一字決まり17%、二字決まり83%

こころあ:一字決まり17%、二字決まり33%、四字決まり50%

こころに:一字決まり17%、二字決まり33%、四字決まり50%

 

わ札

「わび」は「わ札」で最後の1枚になる時(1/7)だけ一字決まり、それ以外(6/7)は二字決まりです。

「わがい」は「わがそ」より先に出る時(1/2)は三字決まり、「わがそ」より後に出てかつ「わ札」の最後の1枚にならない(1/2-1/7=5/14)は二字決まり、「わ札」で最後の1枚になる時(1/7)は一字決まりです。

「わがそ」「わすら」「わすれ」も同様です。

「わたのはらや」「わたのはらこ」は六字決まりですが同様です。

わび:一字決まり14%、二字決まり86%

わがい:一字決まり14%、二字決まり36%、三字決まり50%

わがそ:一字決まり14%、二字決まり36%、三字決まり50%

わすら:一字決まり14%、二字決まり36%、三字決まり50%

わすれ:一字決まり14%、二字決まり36%、三字決まり50%

わたのはらこ:一字決まり14%、二字決まり36%、六字決まり50%

わたのはらや:一字決まり14%、二字決まり36%、六字決まり50%

 

お札

「おく」は「お札」で最後の1枚になる時(1/7)だけ一字決まり、それ以外(6/7)は二字決まりです。

おぐ」「おと」「おも」も同様です。

「おおえ」は「おお」で始まる3枚のうち3枚目にならない時(2/3)は三字決まり、「おお」で始まる札の3枚目になる時でかつ「お札」の最後の1枚にならない時(1/3-1/7=4/21)は二字決まり、「お札」で最後の1枚になる時(1/7)は一字決まりです。

「おおけ」「おおこ」も同様です。

おく:一字決まり14%、二字決まり86%

おぐ:一字決まり14%、二字決まり86%

おも:一字決まり14%、二字決まり86%

おと:一字決まり14%、二字決まり86%

おおえ:一字決まり14%、二字決まり19%、三字決まり67%

おおけ:一字決まり14%、二字決まり19%、三字決まり67%

おおこ:一字決まり14%、二字決まり19%、三字決まり67%

 

な札

「なつ」は「な札」で最後の1枚になる時(1/8)だけ一字決まり、それ以外(7/8)は二字決まりです。

「ながか」は「ながら」より先に出る時(1/2)は三字決まり、「ながら」より後に出てかつ「な札」の最後の1枚にならない(1/2-1/8=3/8)は二字決まり、「な札」で最後の1枚になる時(1/8)は一字決まりです。

「ながら」「なげき」「なげけ」も同様です。

「なにし」は「なに」で始まる3枚のうち3枚目にならない時(2/3)は三字決まり、「なに」で始まる札の3枚目になる時でかつ「な札」の最後の1枚にならない時(1/3-1/8=5/24)は二字決まり、「な札」で最後の1枚になる時(1/8)は一字決まりです。

「なにわえ」は「なにわが」より先に出る時(1/2)は四字決まり、「なにがわ」より後に出てかつ「なにし」よりも先に出る時(1/6)は三字決まり、「なに」で始まる3枚のうち3枚目になる時でかつ「な札」の最後の1枚にならない時(1/3-1/8=5/24)は二字決まり、「な札」で最後の1枚になる時(1/8)は一字決まりです。

「なにわが」も同様です。

なつ:一字決まり13%、二字決まり88%

ながか:一字決まり13%、二字決まり38%、三字決まり50%

ながら:一字決まり13%、二字決まり38%、三字決まり50%

なげき:一字決まり13%、二字決まり38%、三字決まり50%

なげけ:一字決まり13%、二字決まり38%、三字決まり50%

なにし:一字決まり13%、二字決まり21%、三字決まり67%

なにわえ:一字決まり13%、二字決まり21%、三字決まり17%、四字決まり50%

なにわが:一字決まり13%、二字決まり21%、三字決まり17%、四字決まり50%

(※小数点以下四捨五入しているので合計が100%にならないこともあります。)

 

あ札

「あい」は「あ札」で最後の1枚になる時(1/16)だけ一字決まり、それ以外(15/16)は二字決まりです。

「あけ」「あし」も同様です。

「あきか」は「あきの」より先に出る時(1/2)は三字決まり、「あきの」より後に出てかつ「あ札」の最後の1枚にならない(1/2-1/16=7/16)は二字決まり、「あ札」で最後の1枚になる時(1/16)は一字決まりです。

「あさじ」以外の三字決まりの札は全て同様です。

「あさじ」は「あさ」で始まる3枚のうち3枚目にならない時(2/3)は三字決まり、「あさ」で始まる札の3枚目になる時でかつ「あ札」の最後の1枚にならない時(1/3-1/16=13/48)は二字決まり、「あ札」で最後の1枚になる時(1/16)は一字決まりです。

「あさぼらけあ」は「あさぼらけう」より先に出る時(1/2)は六字決まり、「あさぼらけう」より後に出てかつ「あさじ」よりも先に出る時(1/6)は三字決まり、「あさ」で始まる3枚のうち3枚目になる時でかつ「あ札」の最後の1枚にならない時(1/3-1/16=13/48)は二字決まり、「あ札」で最後の1枚になる時(1/16)は一字決まりです。

あい:一字決まり6%、二字決まり94%

あけ:一字決まり6%、二字決まり94%

あし:一字決まり6%、二字決まり94%

あきか:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あきの:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あまつ:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あまの:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あらし:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あらざ:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

ありあ:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

ありま:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あわじ:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あわれ:一字決まり6%、二字決まり44%、三字決まり50%

あさじ:一字決まり6%、二字決まり27%、三字決まり67%

あさぼらけあ:一字決まり6%、二字決まり27%、三字決まり17%、六字決まり50%

あさぼらけう:一字決まり6%、二字決まり27%、三字決まり17%、六字決まり50%

 

決まり字の平均は2.14文字だった!

さて、これまでの計算結果をまとめるとこのようになります↓

一字決まり27%、二字決まり46%、三字決まり20%、四字決まり3%、五字決まり1%、六字決まり3%

ここからさらに計算すると、決まり字の長さの平均は2.14文字(変化を考慮した場合)となりました!

やはり元の決まり字の平均2.72文字(変化を考慮しない場合)と比べるとだいぶ短いのがわかりますね。

 

まとめ

全体としては平均2.14文字二字決まり46%という結果になり、やはり競技かるたでは二字決まりが重要だということを改めて痛感しました。

一字決まりも27%とかなり高い確率で出現するので、ぜひ得意にしておきたいですね。

ただ、今回の計算では考察できなかった点が2点あります。

1つは配列による決まり字の変化です。「あきの」「あきか」を持っていると「あき」となるという変化のことです。

これも特に試合の前半や終盤ではよく起こる変化なので大切なのですが、計算不可能なのでこれは割愛しています。

もう1つは実際は100枚目まで試合をしないということです。

枚数差がついたり、最後の方に空札が残っていれば70枚〜90枚くらいの時点で試合は終了します。

試合の前半の方がより決まり字の変化してない札が出現するため、今回の計算結果と実際の試合ではややズレがあるかもしれません。

体感的には決まり字の平均は2.4文字くらいですかね。

ということで今回は決まり字の変化を考慮したそれぞれの札の決まり字の確率についてでした。

それにしても数学の試験で使えそうですね、これ。

しかも、元の決まり字2.72はなぜかネイピア数e(2.718281…)に近いですし、変化した決まり字2.14は円周率π(3.141592…)から1を引いた数字に近いという。

まあ偶然なんですけどね笑

もし計算など間違っていたらコメント欄にて教えてください!それではー。

なぜ攻めがるたが「基本」なのか?

競技かるたでは攻めがるた(相手陣を積極的に狙うスタイルのこと)が一般的です。

かるた会、練習会などによって方針は色々違うので、もしかしたら「自分のところでは守りがるたが一般的です。」というところもあるかとは思いますが、多くのかるた会(8、9割ほど)では攻めがるたを指導していることかと思います。

ではなぜ攻めがるたが基本なのか?

相手陣を取っても自陣を取っても減る札の枚数は同じなのだからどちらでも構わないんじゃないのか?

今回は攻めがるたが基本とされる理由について簡単にご説明しようと思います。

 

初心者は守りがちになってしまう

まず1つ目の理由として「初心者は守りがちになってしまう」というものが挙げられます。

初心者はどうしても実力では劣るので、簡単に取ることのできる自陣、特に手元に近い下段の札を守ってしまう傾向にあります。

もちろん自陣を取ることも大切な練習ですし、経験にはなりますが、そればかり重ねていると一向に相手陣を取ることができなくなってしまいますよね。

そのため、初心者には攻めがるたを意識してもらうことで、偏らず全般的に札を取ってもらいたいという指導側の意図があるのです。

 

送り札によって陣形を整えることができる

先ほどの理由は競技かるたを初めて間もない初心者に関してですが、ここからはもう少し高いレベルの選手に関してです。

まず攻めがるたでは相手陣を積極的に取るため、守りがるたと比べて送り札の回数が増えます。

そのため、自陣の札が良い陣形じゃない時でも送り札によってどんどん自陣を調整し、自分の取りやすい形に変えていくことができるのです。

また、得意札を送るなどして、相手陣に関してもある程度自分の望む形にすることができます。

一方、守りがるたは自陣を中心に取るスタイルですが、守りがるたをしているとなかなか送り札に恵まれず自陣を自分の好きな形にすることが難しいため、初心者向きとは言えないかと思います。

 

攻めがるたの方が戦術がシンプルである

戦術としては攻めがるたの方がシンプルです。

攻めがるたは

相手陣を取って→送り札をして→その札をまた相手陣で取って→また送って…

と、送り札によってどんどん自分のペースにしていくスタイルです。

相手陣の札、特に自分が送った札をしっかり取るというシンプルな目的で試合を進めていけばいいため、初心者も取るべき札がどれか悩むことがありませんし、取りたい札を送ればいいので送り札も簡単です。

一方守りがるたは自陣の札を中心に守りつつも、要所や相手の隙をついて攻めるという比較的高度なプレーが要求されます。(守りがるたは自陣だけ取ればいいわけではない!)

初心者には「とりあえず攻める」攻めがるたの方が実は簡単なのです。

 

友札は攻めた方が有利

これが攻めがるたが基本とされる最も重要な理由と言っても過言ではありません。

友札(途中まで同じ音で始まる札)を取る場合、自陣から行くよりも相手陣から行った方が大抵の場合は有利です。

なぜ相手陣から行った方が有利なのか?

友札がそれぞれの陣に1枚ずつあるシンプルな分かれ方の場合を想定してみてください。

まずお互いが攻めた場合。

この場合は自分が攻めている方の札が出れば取ることができ、逆に自陣の方が出札だった場合は相手に取られます。

そのため、自分が取る確率は相手陣が出るかどうかなので約50%ということになります。

(お互いが守るというケースは攻めがるたを基本としている競技かるたの世界ではかなり稀なケースですが、こちらについてもお互いが攻めたのと同じようにどちらが出るのか、という出たとこ勝負であることには変わりないので札を取れる確率は50%ということになります。)

では次に片方の選手が攻め、もう片方の選手が守った場合。

お互いが先に取りに行った札(ここでは手前側の札)は手元からの距離が近い分やや自陣の選手、つまり守った方の選手がやや有利かなと思います。

選手同士の力関係や、札の位置にもよりますが、6〜7割守った方が有利かな、と思います。

しかし問題なのはどちらも取りに行かなかった札(ここでは奥の札)です。

攻めている方の選手は戻り手によって素早く自陣を取ることができますが、守った方の選手は自陣に手を出した後に遠い相手陣に手を伸ばすという不恰好な動きをすることになります。(実際にやってみると攻めて戻るより、守って攻めるのが大変なのが分かると思います。)

そのため、攻め戻りの選手が9割以上の確率で取るということになります。

結果として攻めた選手は、相手陣40%+自陣90%

守った側の選手は、相手陣10%+自陣60%

ということで、先に攻めた選手が札を取る確率が65%、守った選手が35%とかなりの差が生まれてしまうのです。

相手の意表を突くために「あえて」友札を自陣から取りに行くという高度な戦い方もありますが、上級者になるまではまずは基本を押さえて攻めるようにした方がいいでしょう。

 

制空権を得ることができる

攻めがるたの場合は場所が遠い相手陣の札を狙うため、決まり字が読まれる前の段階から積極的に前に前に手を出していくことになります。

反対に守りがるたの場合は手元に近い自陣の札を取るために、あまり早い段階では手を出しません。(あまり先に手を出してしまうとバランスが崩れてしまうので。)

つまり攻めがるたの方がどんどん手を出していくというスタイルなのです。

先に手を出すと、制空権を得ることができるので、自分は自由に動け、相手は自分の手が邪魔で動きにくいという理想的な状態にすることができるのです。(もちろん邪魔するために手を出しているのは少数派だとは思いますが、それでも手を出されると邪魔ではある。)

とにかく闇雲に手を出せばいいというわけではありませんが、正しいタイミングで、的確な場所に手を伸ばしていれば、決まり字が読まれた瞬間に自分の方が有利な状態を作ることができます。

 

相手の感じを消すことができる

先ほどの制空権と似ていますが、攻めがるたは手を積極的に相手陣に出していくスタイルなので、相手の感じを消すことができます。

「感じ」とは札が詠まれる時の音に対する反応のことですが、相手が鋭く手を出してくると、それに影響されて一瞬反応が鈍くなる現象があります。

自分の手によって相手の反応を鈍らせることを「感じを消す」と言います。

もちろん攻めがるたの選手でも自ら狙って相手の感じを消すことはなかなか無いとは思いますが、自分が出した手がいい感じで相手の感じを消すこともあり、そういう積み重ねが試合を有利に進めていくのです。

 

大会で大差をつけやすい

最後に戦術的な部分からは少し離れますが、攻めがるたの有利な点として、枚数差をつけやすいというメリットがあるので一応これについても。

守りがるたの場合は、自分が優勢に試合を進めてリードしていくと、自分が本来取りたい自陣の札がどんどん減ってきてしまい、かえって取りにくい状態になってしまいます。

一方攻めがるたの場合は、リードしていればどんどん相手陣が出る確率が上がっていく(自陣が少なくなっている)ので、流れをつかみやすく、大差で勝ちやすいという特徴があります。

近年の競技かるたの大会は、競技かるたブームの影響もあり、参加者が非常に多いです。

一試合にかかる時間も長くなりがちですし、優勝までの試合数も多くなりがちです。

そうした中で勝ち進むためには、勝てる試合ではしっかりと枚数差をつけ、体力を温存することが必須になってきます。

攻めがるたの大差をつけやすいという特徴は、大会で優勝を目指す上では有利に働くと思います。

 

まとめ

今回は「なぜ競技かるたでは攻めがるたが基本なのか」ということについて簡単に説明してきました。

ただ攻めがるたは「基本」ではあると思いますが、「絶対」ではありません!

必ず攻めなければいけないわけではありませんし、守ることが悪いことというわけではありません。

しかし、初心者はまず攻めの重要さを知り、そしてしっかりと攻める練習をすることが上達への近道だと私は思います。

まずはしっかりと基本の攻めがるたを覚え、そこから徐々に自分なりのスタイルを磨いていくといいと思います!