競技かるたってどんな競技??

競技かるたの世界へようこそ

近年競技かるたを題材とした漫画「ちはやふる」の大ヒットの影響で、競技かるた人口は年々増えています。Wikipedia的には競技人口は100万人を超えるとか。(多分そんなにはいない)

しかし、競技かるたの試合をテレビ放送で見ることはほぼ皆無だし、まだまだ幅広く知られてはいないのかな〜という印象もあります。

そこで今回は競技かるたがどんな競技なのかを、すごーーーく簡単にご説明します!

 

百人一首の札を取り合うゲームです

まあ改めて説明する必要はないと思いますが、競技かるたで使う札は「小倉百人一首」の札です。学校のかるた大会とか坊主めくりで使うアレですね。

「あきのたの」から「ももしきや」まで年代順に100首の和歌が書かれています。

あと、よく一句二句と言う人もいますが、実はそれは間違えで、正確には一首二首と言います。

 

競技で使う札

↑これが実際に競技で使う公式の札です。

「京都大石天狗堂」という会社でのみ作られています。

普段の遊びで使われる札と違って若干大きめで硬いのが特徴です。また札自体が反り返っていて、払ったときに綺麗に飛びやすいような構造となっています。

試合では100枚の取り札のうち半分の50枚しか使いません。残りの半分は詠まれはするものの、場にない「空札」となります。

http://karuta-doujou.com/item/torihuda/

 

対戦形式について

お正月などに行われる「ちらし取り」とは違って、競技かるたでは一対一の形式で試合を行なっていきます。団体戦もありますが、その場合でも3人または5人が横一列に並んで、それぞれの相手と一対一で試合を行います。

一部の大会を除いて、年齢や性別関係なく当たるので、女性対男性、子供対大人という試合も珍しくありません。

いろんな人と試合を楽しめるのも競技かるたの魅力です。

 

勝ち負けについて

競技かるたではそれぞれの選手が25枚ずつの札を自分の陣地(自陣)に並べます。

自陣の札を取ったり、相手の札を取って自陣から一枚送る(送り札をする)ことによって、お互い自分の陣の札を減らしていき、先に自陣の札が0枚、つまり無くなった方が勝ちとなります。

その際相手が持っていた残りの枚数で、5枚差勝ちとか、8枚差勝ちなどと言います。

 

競技かるたの意外な一面

ここでは競技かるたの意外な一面をご紹介します。

あなたの競技かるたに対するイメージが変わるかも??

 

実は結構ハード

百人一首の札を取り合う競技ということで、優雅なイメージを持つ人も少なくないかもしれません。が、実際はかなりスポーツ要素の強い競技です。

詠まれた札を全速力で取りに行くため、かなり激しい動きをします。手が当たることは頻繁で、時には衝撃で突き指することもあり、その激しさから「畳の上の格闘技」とも呼ばれています。

 

基本はTシャツ&ジャージ

「かるた=袴」というイメージがあるかもしれませんが、普段の練習で袴を着て取ることはほとんどありません。一部の大会(名人戦・クイーン戦、女流選手権など)では袴の着用が義務付けられていますが、それ以外の大会ではほとんどの選手がTシャツ&ジャージのスタイルです。

激しい動きをするため、少しでも動きやすい服を着たいという意味もありますし、夏場は暑さ対策でもありますね。

http://karuta-doujou.com/item/fukusou/

 

1試合に1時間以上かかる

また、かるたの試合は思ったより長いです。

少人数の練習でも一試合一時間以上かかりますし、人数の多い大会の一回戦などでは一時間半以上かかります。

大会では勝ち進むと最大七試合取ることになるので、とてつもなく疲れます。

 

最後に

簡単ではありましたが、競技かるたについて説明させていただきました。あまり伝わらなかったかもしれませんが、競技かるたはとても魅力があって奥深い競技です。

子供でも大人と対等に試合ができますし、歳を重ねても第一線で活躍されている方も多くいます。また、全国各地の人と対戦することになるので、幅広い人と知り合うこともできます。

新たな趣味としてぜひ初めてみてください!