【かるたの段位】各段の取得方法について
せっかく競技かるたをするならやっぱり欲しいもの。
それが「段位」ではないでしょうか?
無段でも実力のある人はいますが、知らない人には分かりませんからね。
そこで今回は競技かるたの世界における段位制度を簡単にご説明します。
昇段基準
2018年2月現在、各段の昇段基準は以下のようになっています。
(参考:昇段基準)
この表だけでは分かりにくいと思うので、一つ一つ説明していきますね(°▽°)
3種類の昇段方法があるけど…
先ほどの表にも書いてある通り、昇段方法には次の3パターンが存在します。
⑴実力による昇段 ⑵功労による昇段 ⑶名誉による昇段
実力による昇段=大会で結果を残した人
「実力による昇段」は、大会に参加し優勝や入賞などをすることで実力を示し、昇段するという方法です。実際はほとんどの昇段がこの「実力による昇段」で、それ以外の方法による昇段は例外的であると言えます。
功労による昇段=かるた界に貢献した人
「功労による昇段」はその名の通り、全日本かるた協会など、かるた界において功労した人に対して行われる昇段です。九段と十段は現行の制度では「功労による昇段」しか条件が定められていません。
名誉による昇段=かるたの世界で評価された人
最後は「名誉による昇段」です。「功労による昇段」と少し似ている部分もありますが、かるたの世界において評価され、その名誉を讃えるために送られる段位です。
と、まあ三種類の方法がありますが、たいていは「実力による昇段」ということになるので、ここからは各段位の実力による昇段を見ていきましょう。
無段→初段
かるたには1級、2級などといったものは存在しないので、初心者がまず目指す目標は「初段獲得」ということになります。
初段を獲得するにはD級というリーグで3位以内(ベスト4以上)に入らなければなりません。3位以内なので、当然優勝や準優勝でも昇段します。
D級の出場自体は特に資格のいるものではなく、誰でも参加することができますが、中には結構強い選手もいるので、初段獲得が最初の難関となります。
なお、各かるた会の代表者が「その段位にふさわしい実力の人物」と認めれば三段までの段位は取得することができますが、あまり見たことはないので、基本的には大会で入賞するしかないと考えてください。
初段→弐段(二段)
初段を獲得するとC級というリーグで戦えるようになりますが、ここで3位以内(ベスト4以上)に入れば晴れて二段獲得となります。
弐段→参段(三段)→四段
主に二段と三段の選手が参加するB級というリーグで3位以内(ベスト4以上)に入れば三段獲得となります。
しかしB級で優勝すれば四段になれるため、二段の選手が優勝した場合は三段の期間なしで一気に四段となります。(昇段費は二回分必要になりますが…)
二段でも三段でも同じB級という意味では、あまり三段は取得する価値がないと考えて、優勝して四段になるまでは三段取得の条件を満たしていても申請しない人も結構います。
なお四段獲得は優勝だけでなく、準優勝2回という方法もあります。ただし、準優勝2回するためには強豪揃いのB級で二回も決勝に行かなければならないので、ある意味優勝1回よりも難しいと思います。
四段→五段
- A級優勝1回
- A級3位以内3回
- A級得点8点
- A級通算20勝
という4パターンの方法があります。難易度で言うとおそらく
⑴>>>>>>⑵>⑶>>>>>>⑷
っていう感じになると思います。
A級には名人戦クイーン戦出場者を始めとした信じられないくらい強い人たちがいるので、その中で優勝するのはかなり難しいです。(私も優勝したことはありません)
3位入賞も難しいですが、対戦の当たり方の運次第では何とかなります。
A級得点というのは普通の大会の場合、優勝で8点、準優勝で4点、3位入賞で2点、4位入賞(ベスト8)で1点をもらえるシステムです。ベスト8を8回すればよいため、若干難易度は下がります。
最後はA級通算20勝という条件ですが、これははっきり言ってベリーイージーです。大会にたくさん出て、少しずつでも良いから勝ち数を上げていけば獲得できますからね。
A級とは言っても調子の悪い人や、そこまで実力の高くない人もいるので1大会で1勝、2勝くらいは案外勝てます。
五段→六段
ここからは真の実力者のみが手にする段位という感じがします。条件は次の6パターン。
- 準名人1回
- 準クイーン1回
- 選手権優勝
- 選抜戦優勝
- A級優勝5回
- A級得点40点
いずれも大変厳しい条件です。
名人戦クイーン戦はかるたの最高峰のタイトル戦ですし、選手権と選抜も名人クイーンクラスの選手がぞろぞろ参加する大会なので、まぐれで優勝とかはまずできません。
A級優勝5回とかA級得点40点がもはや簡単に見えてきますね。(そうでもないか)
A級得点を40点まで数えるのもそもそも面倒ですね。ぜひ1〜4までの条件で昇段したい。
六段→七段
さらに難しい七段取得方法は以下の5パターン
- 名人1回
- クイーン1回
- 選手権優勝2回
- 選抜戦優勝2回
- A級優勝10回
もう普通の人には絶対むりです。
意識高い人は目指してみてください。
七段→八段
実力で取れる最高峰の段位、八段。取得方法は次の5パターン。
- 名人2回
- クイーン2回
- 選手権優勝3回
- 選抜戦優勝3回
- A級優勝15回
なんとなく七段までいけるような人は大体八段の条件もクリアできるような気がする。
九段、十段
九段、十段は実力だけでなく、功労もないと取れない段位となっています。
取得する人はもともと六段〜八段くらいの実力の選手で、引退後にかるた協会の理事とかになっている人です。
どうしても取りたいと言う人は名人・クイーンレベルの選手になり、さらにかるた協会に貢献してゲットしましょう。
まとめ
今回は競技かるたの段位の取得条件について説明していきました。
段位を取ればかるたを知らない友人にも説明しやすいですし、頑張るきっかけにもなりますよね。
上の段位を目指して頑張っていきましょう!