競技かるたの大会の1日の流れ

初めて大会に出る!というときは誰しもワクワクしたり緊張したりするものですよね。

今まで行ったことのない場所で知らない人達と試合をするのはとても貴重な経験になると思います。

今回は競技かるたの大会の1日の流れを簡単にご紹介していきます。

 

大会はトーナメント形式

競技かるたの大会はトーナメント形式で行われます。

各級ごと(D級、C級など)ごとにトーナメントを行いますが、人数が多くなった場合は一つの級をいくつかのブロックに分割して、それぞれに優勝を出します。(例:D級をD1、D2、D3に分割するなど)

トーナメント形式なので、一度でも負けたらその時点で敗退ということになります。敗者復活戦はありません。

なお、トーナメント形式なので、参加人数が64人、128人など2の冪(2を何乗かした数)にならない限り、必ず不戦勝が発生します。

 

不戦勝の人数は?

例えばB級の参加人数が74人だった場合。(1回戦で不戦勝を作ると仮定)

2回戦の人数を64人にしたいので、74人-64人=10人 が負ければ良いということになる。

10人が負けるためには試合が10組なので、試合をする人は20人ということになる。

そのため、不戦勝の人数は74人-20人=54人ということになります。一見難しいですが、どうやったら次の試合が32人や64人になるか、と考えると分かります。

 

余裕をもって会場へ!

競技かるたの大会は朝から始まります。家から会場まで遠い場合にはかなり朝早く出たり、前泊が必要になることもあります。そのため前日はしっかりと寝て、当日は早めに行動できるようにしておきましょう

前もって会場の場所を調べておくことが望ましいですが、実際は当日の朝に会場の最寄り駅に着くと競技かるた選手と思われる人たち(ジャージの集団、年齢性別がバラバラ)がいると思うので何となく付いていけば会場にたどりつけることも多いです。

最近は競技かるた人口が増えたこともあって、大会の運営がかなり時間厳守になってきています。そのため、絶対に時間には遅れないように注意してくださいね

 

万が一遅れそうな場合は

それでも電車の遅延など、どうしても遅れてしまうケースもあります。

そういった場合には同じ大会に出ている知り合い(多くの場合は同じ所属会の選手)に連絡しておきましょう。出欠確認のときに間に合わなくても同会の選手が伝えてくれれば運営側も対処することができます。

早めに連絡をして、なんとかタクシーなどを利用して1試合目には間に合うようにしましょう。

 

まずは受付を済ませよう!

会場についたらまず受付をします。

受付開始時間よりも先に会場に着いてしまった場合は、受付開始まで静かに待ちましょう。

級ごとに受付の場所があるので、そこに行き「○○かるた会の△△です。」とはっきり伝えましょう。

前納の大会(先にお金を振り込んでいる)ではいりませんが、当日払いの大会ではこのタイミングで参加費を払います。ちなみに公認大会の参加費は以下の通りです。(2018年2月現在)

A級:2500円
B級:2500円
C級:2000円
D級:1800円
E級:1200円

後援大会の参加費は一律ではないので、大会情報案内で調べてみてください。後援大会は1000円程度のことが多いです。

 

受付後は着替え&準備!

受付が終わったら試合で着る服に着替えましょう。だいたいの大会で更衣室が設けられているので、受付の近くの掲示物を確認してみてください。

ただ、受付後はかなり混んでいる可能性があるので、自分のスペースを確保するのが大変なこともあります。(特に女性更衣室!

狭いスペースで着替えるのが嫌で、あまり気にならない人は試合で着る服のままで会場に来ても大丈夫ですよ。知人の中でも試合の服で来る人は結構います。蜂丸(サイト管理人)は着替える派ですが…

着替えが終わったら開会式が開かれる会場へ移動します。このとき、荷物は選手控室に置いておきます。開会式ではたくさんの人が集まるので、荷物を持っていると邪魔になります。貴重品は自分で管理しておかなければならないので、小さめのバッグを持って行くと便利ですよ。

また、開会式の後はすぐに対戦が組まれて試合が始まるので、着替え後は早めにお手洗いを済ませておくことをおすすめします。(特に女性トイレは混雑します!お早めに!

 

開会式には参加しよう!

準備が整ったら開会式です。試合会場にもなる場所で、選手が正座して開会宣言や諸注意を聞きます。開会式の中では、選手宣誓に個性が出るので聞いてて面白いですよ。

開会式は基本的にぼんやりしながら聞いていたらいいと思うのですが(笑)、しっかり聞いていないといけないのは諸注意です。

諸注意では、どの級がどの会場で試合を行うのか、参加人数は何人になって試合は何回行われるのかなどが伝えられます。諸注意についてのプリントが配布されるということはあまりないので、口頭での情報を聞きとめていないと、会場の中で迷子になってしまいます。迷子になってしまうと、最悪の場合試合に間に合わなくて棄権になりましたなんてことも起こりますから、深刻なことなんです。

開会式は参加が強制されていないので、外でのんびり試合が始まるのを待つという人もいるのですが、最初のうちは大会の流れを確認するためにも参加しておきましょう。

 

さあ、いよいよ試合開始です!

開会式が終わると対戦が組まれます。対戦カードを各級の担当者がシャッフルして順番にカードを出していき対戦を決定します。自分のカードが出されたら、座席番号と対戦相手を確認して番号の席に向かいます。

(自分のカードが最後まで出されなければ不戦勝ですが、不戦勝の人のカードは枠外など別のところに出されるので、不戦勝の場合も不戦勝であるということをしっかりと確認してから控室に戻りましょう。)

対戦相手がすでに座っていた場合は着座した後に「よろしくお願いします」と対戦相手に一礼します。自分が先だった場合は相手が来たときに一礼します。

選手全員が席についてから札を並べて暗記時間にはいるので、指示があるまでは札を開けないで待っていましょう。指示があったらもう一度一礼をし、札をあけます。札を束ねていたゴムや座席番号の書いてあるカードなどは自分のななめ後ろ(邪魔にならないところ)に置いておきましょう。

多くの選手が並べ終わったら暗記時間が計測され試合が始まります。暗記時間と試合については基本的に普段と変わらないと思います。ただ、人数が多く、大会の試合ではモメ(どっちが取ったか微妙な時に話し合うこと)も多いので普段の練習会での試合よりも一試合の時間は長くなることが多いです。人数の多い1試合目、2試合目は1時間半以上かかることも珍しくありません。

 

試合に勝ったら必ず報告を!

見事試合に勝ったら、すぐに使った札を持って対戦表のある受付のところに行きます。そして、自分の対戦カードを指して「○○会の△△□□(名前)、◯枚差です」というように所属会と氏名、枚数差を報告します。

早めに勝った場合は次の試合まで休憩です。トイレや水分補給をして次の試合に備えましょう。僅差で勝った場合はすぐに次の試合が始まります。

負けた場合は着替えて帰宅しても、そのまま他の人の試合を観戦してもいいです。(負けた場合は報告はいりません)同じ所属会でまだ勝ち進んでいる選手を応援したり、大会に参加している名人やクイーンなど一流の選手の試合を見て勉強するために残るという人も少なくありません。蜂丸は遠方の大会の場合で負けたら観光するようにします。

 

入賞したときは

入賞すると賞状を貰います。4位(ベスト8)が入賞となるかは大会や級によって異なりますが、3位(ベスト4)以上ならほぼ確実に賞状が貰えます。優勝や準優勝の場合はトロフィーも贈られます。図書カードなどの賞品がもらえることも多いですが、もらえるものは実は大会によって結構違います

閉会式を待たず、早めに帰りたい(早めに受け取りたい)場合は運営側から指示があると思いますが、大会本部などに行き、先に賞状を貰いたい旨を伝えますと賞状を書いて渡してくれます。

 

まとめ

大会の一日の流れはつかめたでしょうか。

基本的な流れはここに書いた通りですが、実際はそれぞれの大会によって運営の仕方が違うので、その大会に合わせて行動するようにしましょう。

 

追記

大会に持っていくものについては以下の記事にまとめましたのでご参照くださいね!

 

http://karuta-doujou.com/games/motimono/