【基本】お手つきのルール
かるた競技で最も有名なルールである「お手つき」。
今回はお手つきのルールについて詳しく紹介します。
お手つきとは
難しい言い方をしているので簡単な言い方に直すと…
「利き手で関係ない場所の札触ったらお手つきですよー」ということです。
お手つきをすると相手から札を1枚送られます。
では具体的にお手つきの事例を見ていきましょう!
①詠まれた札が空札だった場合
詠まれた札が空札(場にない札)だった場合は簡単です。
詠まれた札が並べられていないため、どこを触ってもお手つきとなります。
自陣を触ってもお手つきですし、相手陣を触ってもお手つきです。
②詠まれた札が出札の場合
次は詠まれた札が出札、つまり並べられている札だった場合です。
この場合は詠まれた札がない場所を触ることでお手つきとなります。
出札が自陣なのに敵陣を触った
自陣の札が出たケースです。
この場合では、出札が自陣にあるのに、敵陣を触っているのでお手つきとなります。
出札が敵陣なのに自陣を触った
出札が敵陣の時も同様です。詠まれた方の陣ではない自陣を触ったためお手つきとなります。
お手つきにはならないケース
ここまでお手つきになるパターンについて紹介してきました。
「出札がない陣を触るとお手つき」というのが原則です。
しかし、出札のない陣を触ってもお手つきにはならない例外もあります。
今度はそのお手つきっぽいけどお手つきにはならない3つの例外について紹介します。
お互いが札に触れたとき
まずは2人ともがお手つきをした場合です。
自分と相手が2人とも出札の無い陣を触った場合、理論上は2人ともお手つきですが、お互いのお手つきを帳消しし合うため、実際は送り札のやり取りが発生せず、何も起きなかったのと同じ扱いになります。
ただし、下のイラストのように空札が読まれた時に一人は片方の陣を、もう一人が両方の陣を触ると両方の陣を触った人が1回お手つきしたのと同じものと判断されます。
自分が触った陣の数が2、相手が触った陣の数が1なので2-1で1回分のお手つきということです。
相手に押されて触ってしまった時
相手に手に押されて不可抗力で札に触ってしまった場合は「共お手つき」となり、事実上お手つきとしては扱われません。
手を押されたら避けれないこともありますからね。
ただ実際には自分で触りに行った(つまりお手つき)なのか、それとも相手に押されて触ったのか(共お手つき)なのか微妙なことも多々あります。
札が読まれていない時
これはまあ当たり前なのですが、札が読まれている時間以外(読みと読みの間など)は札に触れてもお手つきとはなりません。
上の句が読まれてから、その歌の下の句&次の歌の上の句が読まれるまでは、札を並べたり送り札をするために、読みが中断されます。
その時間は札が読まれていないので、触ってもお手つきにはならないのです。
しかし、意図的に札を飛ばしたりする行為は試合の進行の妨げとなるので厳禁です。
まとめ
以上お手つきの基本的なルールについてでした。
「読まれた札がない陣を触ってしまうとお手つき」というのが原則です。
そこだけしっかりと押さえておきましょう!