練習や大会でできるおしゃれの限界は?

練習や大会でもおしゃれしたい!

競技かるたでの服装については以前紹介しました。

http://karuta-doujou.com/basic/fukusou/

http://karuta-doujou.com/basic/ng-hukusou/

どんな服装が適切で、どんな服装がNGかは分かったものの、「じゃあ、Tシャツにジャージっていうシンプルな服装じゃないとダメなの…!?」と戸惑うおしゃれさんたちもいらっしゃるかと思います。

今日はそんなおしゃれがしたい人たちに、どこまでのおしゃれが許されるのかお教えしようと思います!

 

まずは髪のおしゃれから

以前の記事で、「相手の目の前で揺れるものも妨害になるとみなされ、禁止されています。」と書きました。

逆に言えば、「相手の目の前で揺れなければ」いいんです!

短い髪では、耳の上あたりに可愛いピンを留めることができます。

長い髪では、おろして試合をするのは禁止ですが、後ろにまとめてシュシュや飾りのついたヘアゴムをつけることはいいんです。

ただ、後ろに長い髪をまとめる時の注意点として、あまりに高い位置でポニーテールをすると、前屈した時に毛先が肩より前に出てきてしまうことがあります。これは禁止ではないのですが、前屈するたびに相手の髪が肩より前に出てくると目障りですよね。なので、結ぶ時は後ろの下側でまとめるか、毛先が動かないようにお団子にして固定するかすると相手に不快な思いをさせずにすみます。

お団子は高い位置でしてもルールやマナー上問題ありませんが、自分の頭の上でグラグラして試合に集中できなくなる可能性があるのであまりおすすめはしません。

やはり、長い髪は後ろで真ん中から下あたりでまとめるのが、マナー上も試合への集中のためにも無難だと思います。

後ろでまとめた時に、一つ結びだけでなく、ラプンツェルのように三つ編みで結んだりするのも、毛先が暴れない上に可愛らしくもなると思います。髪がかなり長い人には後ろで三つ編みがおすすめです!

 

顔のおしゃれは?

化粧をするのはもちろんOKです!

すっぴんでは気合が入らない方もいるのではないでしょうか?漫画『ちはやふる』に出てくる花野菫ちゃんはそういうキャラクターですよね。

ただ、つけまつげや顔にラインストーンを貼るというのはお勧めしません。

試合中に汗で粘着力が落ち、札のある場の中に落ちてしまう可能性があるからです。そうなると相手は驚いたり、不快に感じたりしますよね。

特に、硬いラインストーンが落ちると自分も相手も怪我をしてしまう恐れがあります。

気合を入れようとメイクを濃くしたくなる気持ちも察しますが、仕事に行く程度の、普段通りのメイクでお願いします!

いつもより明るめの色でメイクするだけでも、気持ちを高めることはできると思います。

ただ、汗をかなり流すことになると思うので、化粧崩れは覚悟してくださいね…(笑)

意外と盲点なのは、香水をつけすぎないことです!香りの強い柔軟剤も気をつけてください。

体を動かしたり、汗をかいたりするので、きつい香りは相手の迷惑になります。控えめにつけるか、むしろ香水はつけずに試合をすることが好ましいと言えるでしょう。

耳・首のおしゃれは?

以前の記事では「ネックレスやイヤリングも揺れないで固定するのであれば一応問題ない」と書きました。

頭のおしゃれと同じですが、「相手の目の前で揺れなければ」いいんです!

ネックレスはチェーンの短いものを着けたり、長さの短い磁気ネックレス(スポーツネックレス)であればOKです。

私が以前お勧めしなかったのは、自分の試合への集中力の妨げになることが考えられるからです。前屈する回数が多いので、ネックレスが肌に触れたり離れたりするのが気になってくるかもしれません。

ということで、首のおしゃれは一切禁止ではないのですが、あまりおすすめはしません。

耳のおしゃれは、揺れないようなピアスやイヤリングならOKということになります。

ストーンが一粒だけのような、シンプルなデザインのものをお勧めします。

あまりにモチーフの大きなものをイヤリングで着けると、俊敏な動きをした時にイヤリングが落ちてしまう可能性があるので、あくまで小さな飾りがちょこんとついたようなピアス・イヤリングをお勧めします。

イヤリングを着けたい人は、飾りが小さくても挟む力が弱いものは避けましょう。

 

服のおしゃれは?

Tシャツにジャージやスウェットが一般的な服装なのですが、個性を出すならここが勝負です!

Tシャツは学校や協会など、所属先のチームTシャツを着ている人が多いのですが、「誰とも被らない服装がいい!」という人は、チームTシャツじゃなくてもいいんです。

それは練習でも大会でも一緒です。

大会でチームTシャツを着ることで所属先のメンバーとの一体感を味わえるというメリットはありますが、大勢いる人の中で個性を輝かせたい!という人は自分のお気に入りのTシャツを着て行くといいでしょう。

好きなアニメやゲームのものでもよし、ライブTシャツでもよし、ご当地をアピールするものでもよし、おもしろTシャツでもなんでもいいですよ。

最近はTシャツだけでなく、スウェットでもキャラクターのデザインが書いてあったりしますよね。

 

ただ、以前の記事でもお伝えした通り、胸元が大きく開いたものはNGですよ!

練習や大会に着て行く前に、家で前屈の姿勢になって、自分が覗き込んだ時に下着が見えたらそのTシャツは着ていかない方がいいでしょう。

Tシャツは長袖・半袖どちらでもOKですが、大会に行く限りでは夏でも冬でも半袖の選手が多いです。冬は半袖の上にパーカーを着て試合に備える、というスタイルが多いですね。

半袖の方が腕が動きやすいんです。一瞬を争う大事な場面の時に長袖だと腕の動きが制御されてしまうので、上級者は半袖の選手が大多数です。

「まだまだ始めたばかりなので札を取るのが精一杯」「寒さに弱くて、試合中に筋肉が強張ってしまって逆に動けなくなる」という人は、長袖でもちろんOKです。

ただ、長袖を着るときに注意して欲しいのは、「萌え袖」と言われるような、手に袖がかかるほどの長さの服は避けてください。

試合中に相手の手が引っかかり、相手も自分も怪我をしてしまう危険があります。

 

スウェットやジャージは、試合を重ねていくと膝の当たる部分に穴が空きますので(これはかるた選手あるあるで、努力の勲章とも言えます)、穴があくのが気になる人は買い換える覚悟を持っていてください。

学校の体操服だと、買い替えが難しくなる上にクラスメートに驚かれますので、かるた着には選ばないことをオススメします(笑)

 

手先・足先のおしゃれは?

以前の記事で、有効手(自分が試合に使用する方の手)につけていいものは絆創膏とテーピングと書きました。

逆に言うと、有効手でない方の手には指輪・腕時計・ブレスレット・付け爪・手袋などをつけていいことになります。

つまり、大抵の人が右利きですから、左手に結婚指輪をはめたまま試合することが可能だと言うことです。結婚指輪をしたまま試合をする人は上級者にも多くいます。

しかし、指輪はまだいいとしても、腕時計やブレスレットを有効手でない方の手につけるのはあまりお勧めできません。これは、相手のケガを防ぐためです。

有効手同士が絡み合ってケガをすることはありますが、体勢によっては(特に小さい体格の人)、有効手でない方の手に相手が突っ込んでくることも稀にあります。

その時に、腕時計など硬いものをつけていたら、相手が突き指などのケガをしてしまうかもしれません。

フェアプレーを行うためにも、両腕に硬いものをつけることはオススメしません。

有効手でない方の手であれば、汗を拭くリストバンド、ライブで買うラバーバンド、虫除けリング、ミサンガ等の柔らかい素材のものはつけても大丈夫ですよ!

足首にもこれらのものをつけても大丈夫なのですが、動きにくくなるかもしれないので、オススメはしません。

また、手先足先のおしゃれといえばネイルがありますね。

これは、基本的には有効手にしない方がいいでしょう。

競技かるたは相手の有効手を見ることがよくあるので、目障りになります。

さらに、ラインストーンなどのパーツをつけていると、それが落ちた時に自分も相手もケガをしてしまう危険性があります。

飾りは一切つけず、本来の爪の色に近い色(ピンク系)を単色で塗る、またはトップコートだけ塗るというのであれば、有効手にしても大丈夫です。

有効手でない方の手にはネイルをしていいです!単色でなく、カラフルに仕上げても問題ありません。ただ、飾りは落ちてしまう可能性があるので避けましょう。

足先も同じく塗るだけのネイルを楽しんでいいですよ!

有効手でない方の手にネイルをしたり、足先にカラフルなネイルをしている選手はよく見かけますよ。

足先はネイルを見せるために裸足でも、おしゃれな靴下を履いてもいいです!

足先の力は競技かるたで使うので、試合のしやすさで裸足にするか、靴下を履いてするか決めて、そこからどんなおしゃれをするか考えると良いでしょう。

余談ですが、裸足派と靴下派ははっきり二分します!蜂丸(サイトの管理人)は気分で使い分けます(笑)

 

おしゃれをして気分を上げよう!

おしゃれな人の中には、普段着慣れないジャージを着ないと競技かるたができないと聞いて落ち込んだ人もいるかもしれません。

でも、この記事に紹介したようなマナーを守ったおしゃれならできます!

気分が上がるようなおしゃれをして、おめかしした気分で試合に臨みたいものですよね。