大会に持って行くべきものは?

大会に出てみようかな…でも、何を持って行ったらいいんだろう?

競技かるたに慣れてくると、自分の実力を試しに大会に出たくなるものですよね。

でも、練習とは違う環境での大会。かるた着以外に何を持って行ったらいいんだろうとお悩みの方もいるかもしれません。

今回は、選手自身、そして選手を応援しに行く人が大会に持って行くといいものをご紹介します。

 

荷物は少なくコンパクトに

大会は全国で開催されており、その中から行きやすさや調子の良さを基準に大会を選びます。

家から日帰りで行けるような会場での大会ならいいのですが、宿泊して参加するような大会では、荷物をなるべく少なくコンパクトにして行くのが良いでしょう。

会場には選手、そして選手を応援する人がくるため、予想よりも多く人が来ると思ってください。特に保護者の付き添いのもと参加する子供たちが多いE級、D級での大会はかなり人が多くなります。

しかし、会場に荷物を置ける場所は控え室や試合場の隅です。

観覧席のある大会ではそういった席にもおけますが、いずれにしても限られたスペースです。

特に控え室は大会によってかなり大きさが違います。

どんな大きさの控え室でもある程度対応できるように、持って行くものは必要最低限にしましょう。

キャリーケースを持って行くのがNGだということはないですが、その中のものを出し入れできるようなスペースはないかもしれません。移動は基本的に階段なこともあり、あまりおすすめはできませんね。

また、控え室などで荷物がぐちゃぐちゃになる可能性もあるので、リュックやバッグは見つけやすい工夫をしておくといいですよ。

 

必ず持って行くもの

これだけは忘れちゃダメ!というものを挙げます。しかし、「必ず」がつくほど大事なものといえば以下の四つではないでしょうか。

 

かるた着

お金(参加費が事前振込でない場合)

同じ所属の人と連絡が取れる通信機器

飲み物

 

かるた着は着ていっても大丈夫です。今までの経験だとかるた着で会場まで来るのは学生が多いですかね。(蜂丸は朝が苦手&面倒くさがりなのでかるた着で行きます)

控え室(更衣室)で着替えることができますので、普段着で会場に来るなら必ずかるた着を荷物に入れるのをお忘れなく!

 

お金は事前振込だったとしても持ってた方がいいですね。試合に勝ち進んで飲み物がなくなった!なんてこともよくあります。

会場までのアクセスは公共交通機関を利用することがほとんどだと思うので、お金を忘れることはあまりないと思います。

 

通信機器はスマホタブレットなどですね。同じ所属の人(特に大会への参加を取りまとめてくれている人や、同じ大会に出場する人が好ましいです)の連絡先を事前に入れておくことをオススメします。むしろ、必ずそうしてください。

なぜかというと、急な出来事で大会の参加受付時刻に間に合わない、または休むことになったという連絡を大会の運営に報告する必要があるからです。

間に合わない場合で、かつその大会の同じ日程に同じ所属の人が出場する場合は、参加受付に自分が間に合わなくても代理で参加受付をしてもらう方法があります。

それは、大会の同じ日程に出場する同じ所属の人に連絡を取り、間に合わない旨を伝え、参加受付及び参加費の支払いを代理でやってもらうという方法です。

現時点(2018年7月)で大会に代理での参加受付は認められています。なので、罪悪感を感じる必要はないのですが、代理で参加受付をしてくれた人には感謝の気持ちを伝えてください。

また、急遽休む場合も大会の同じ日程に出場する同じ所属の人がいれば連絡を取り、休む旨を伝え、その人に受付スタッフへの伝言をお願いするようにしてください。

連絡をしなくても受付時間を過ぎれば欠席扱いになるのですが、運営スタッフは受付時間が終了間際になると、受付していない選手を必死で探してくれます。

その時に運営スタッフが受付をしていない人と同じ所属の人を見つけると、受付していない人への連絡をお願いすることもあります。運営側にも、同じ所属の人にも心配と迷惑をかけてしまうのです。

こういうことが起きると、所属している協会への信頼にまで影響する恐れがあります。

ですので、遅刻したりやむを得ず欠席する場合は、速やかに大会に同じ日程で参加する同じ所属の人、そういう人がいない場合は所属先で大会への参加を取りまとめる役割を担っている人に連絡しましょう。

運営スタッフにいち早く伝えることが大事なので、それらの人とすぐに連絡がつかない場合は、所属は違うけれど知り合いで、同じ大会に同じ日程で出場する人や、最悪の場合は運営先へ連絡してください。

通信機器は試合会場に入ったら音もバイブもならないようにしてくださいね!試合に雑音は禁物です。

選手を応援しに行く人がこのことを忘れがちですので、選手も気遣ってあげてください。

 

飲み物は夏でも冬でも常に持っていてください!必ず暑くなります!

 

持っていくのをオススメするもの〜選手編〜

試合に出場する選手が大会に持っていくのをオススメするものは以下になります。

 

・かるた着の替え

・素早く糖分を補給できるもの(チョコやバナナなど)

・絆創膏などの救急道具

・小さめのバッグや巾着

 

 

かるた着の替えは暑かったり、試合に勝ち進んでたくさん汗をかいた時に備えるためです。

着替えることで次の試合に気分を一新して臨むことができるという選手もいます。

 

漫画『ちはやふる』の主人公の千早も、試合後にチョコをたくさん食べますよね。

あそこまでたくさん食べる人はいませんが(笑)、試合の合間に素早く糖分を補給できるものを食べる人は多いです。

何を食べるかは人によって様々です。チョコやバナナ、エネルギーチャージ系のゼリーなど。やはり甘いものになりますね。ちなみに、蜂丸はチョコクッキーを食べます!

これについては、どれを食べるのが一番いいなどは無いので、自分の好きなものを選びましょう。

 

練習でもそうですが、試合でも引っ掻き傷や突き指はしてしまいます。そのため、絆創膏や湿布、テープなどは持っていると便利でしょう。

試合中でも、他の試合がもめているなど次の札が詠まれるまでの時間が長い場合には、相手に一言「失礼します」と言って礼をし、絆創膏を貼ることもできます。

 

家族など応援する人と一緒に大会に行かず、一人で行く人に特におすすめなのが小さめのバッグや巾着です!

なんのために使うかというと、貴重品入れに使うんです。

試合中は、大きな荷物を会場の隅や控え室など、自分の目の届かない場所に置かなければならないことがほとんどです。

大会の注意事項として「貴重品の管理は各自でお願いします」というのも必ずあります。

そのため、一人で来た選手は貴重品を肌身離さず所持しておくしかありません。

そんな時に、財布とスマホという最小限のものを入れるバッグや巾着が役立ちます。

試合中も、他の選手に邪魔にならなければ自分の側に小さなバッグや巾着なら置くことができます。中身は欲張ると大きくなるので、財布とスマホの二つぐらいにしておきましょう!

 

持っていくのをオススメするもの〜応援する人編〜

応援する人も持っていくのをオススメするものがあります。

 

・素早く糖分補給できるもの

・救急道具

・カメラや、カメラ機能のあるスマホ必ず音の出ないように設定してください

・ひざ掛けなどの防寒具

 

上の二つは選手の欄に書いたものと同じです。

選手が持ってくるのを忘れたり、予想以上に勝ち進んで足りなくなったりする場合があるので多めに持って行くか、コンビニに買いにいくぐらいのお金があるといいでしょう。

 

音の出ないように設定したカメラやカメラ機能は、大会出場の記念に撮影したり、試合の様子を動画で録画するためのものです。大会では緊張して本来の実力が出せないこともあるので、写真や動画を見て反省点を考えるというのも上達に繋がります。

ただし、何度も言いますが必ず音の出ないように設定してください!試合している選手たちから遠いからといえ、わずかな音でも集中している選手たちは聞き取ってしまいます。

試合の妨げになるので、必ず守っていただくようにお願いします。

写真を撮影するのなら、暗記時間がオススメです。

選手が動かないのでブレることも少ないですし、万が一音が鳴ってしまったとしても選手たちには最小限の影響で済みます。

動画を録画する場合は、札ごとに録画するのではなく、試合の開始から終了まで録画しっぱなしにすることをお願いしたいです。

録画の音が出なかったとしても、いちいち録画の開始や停止の作業をするとゴソゴソと音がするので、選手たちが気になってしまいます。

読手が序歌を詠み始める頃に開始ボタンを押し、録画している人の試合が終了して礼をしている頃に終了ボタンを押すことをオススメします。

 

防寒具は冬の大会に応援しに行くときに持って行くといいでしょう。

会場では、選手たちは試合で体を動かしていると体温が上がって温かく感じますが、応援している人たちは動かないで見ているので寒く感じると思います。暖房はつかないものだと思ってください。

なので、ひざ掛けやカイロを持って行って風邪をひかないようにしてください。

試合中、特に札と札の詠まれる間はカイロをシャカシャカ振らないでくださいね!これも音が鳴って試合の妨げになることを防ぐためです。

 

逆に持って行くのをオススメしないのは、ビニール袋です。

コンビニなどでものを買った時の袋を外に出していると、足が当たっただけで音がなりますよね。あの音も試合中(札と札の詠まれる間)に鳴らしてほしくありません。

いつか記事で紹介できたらと思っているのですが、札と札の詠まれる間というのは本当に無音であって欲しいのです。くしゃみも、足音も、洋服の擦れる音も全てさせて欲しくないのです。ほんの三秒の間のことなので、応援しに来ている皆さんにも協力してほしいのです。

「随分念を押しているなー」とお思いの方もいるかもしれませんが、これは競技かるたをしている人なら誰しも思うことなのです。ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

 

いざ大会へ!

これだけ持っていれば、大会で困ることはまずないと思います。

何よりも、持ち物を全て揃えることより選手自身の体調が良いことの方が大事です。

体調も持ち物も万全にして、大会へ行ってらっしゃいませ!

 

大会の一日の流れについては、以下の記事で紹介しているのでご参照ください。

http://karuta-doujou.com/games/taikai-oneday/