競技かるたあるある【大会編】

「あるある」がありすぎて…

以前の記事では、競技かるたの経験がある人なら誰でも感じたことがあるであろう「あるある」を書きました。

http://karuta-doujou.com/no-categoly/basic-aruaru/

 

今回は競技かるたを長く経験してきた有段者にこそ分かるような、ディープ(?)な「あるある」を紹介してみようと思ったのです…が!

思いつく「あるある」があまりにも多かったので、大会や練習などカテゴリに分けて紹介しようと思います!

まずは大会にまつわる「あるある」です。

特に有段選手なら共感できるような内容になっているのではないかと思います(^ ^)

「わかるー!」と思ったら、あなたは競技かるた熟練者!?

 

その1 出場する大会を参加賞や賞品で選ぶ

以前の記事で「大会によって入賞賞品が異なる」ということを紹介しました。

入賞賞品もさることながら、大会に申し込んで参加費を払ったら誰でももらうことのできる参加賞も大会によって違うんです。

同じ参加賞でもお菓子だったり、シールだったり。

同じB級優勝でも商品券だったり、袴だったり。(入賞トロフィーはもちろん、メダルまでくれる大会もあります。)

その大会のカラーが出るところかなと思います。

特に参加賞は、その土地にまつわるものが多いような気がします。

競技かるたの調子が良くてそろそろ大会で入賞しそうだな。大会に出場してみようかな。

という時に、せっかくなら自分がもらって嬉しいものをもらいたい、と思っちゃいますよね(笑)

蜂丸(サイト管理人)のように欲が出てしまう選手ならではのあるあるです。

 

その2 「畳or柔道畳どちらが好きか」で意見が分かれる

最近は大会でも柔道畳(ビニール素材の柔らかい畳)が会場となっている大会が増えました。

そこで、競技かるた選手の中で意見が分かれるのが「畳・柔道畳どちらの方がかるたがしやすいか」という問題です。

蜂丸の周りの人の意見をまとめると、柔道畳派の方が多いような気がしますね。

「柔らかいので膝の負担がなく、試合が複数回でも無理なくできる」という主張が最も多いですね。蜂丸も柔道畳派です!

ただ、「柔道畳は滑りが悪く、札が払いにくい(取りにくい)」という理由で畳派の選手もいます。

どちらが正しいということもないのですが、競技かるた選手間の話題としては盛り上がること間違いなしですね(笑)

 

その3 赤い柔道畳で試合をすると目がチカチカする

その2で紹介した畳派のもう一つの意見として、

「柔道畳の赤い畳で試合をしなくてはならない時に、目がチカチカして嫌だ」

というのもあります。

柔道の競技範囲を示すために赤い畳が四角に敷かれているのですが、大会で運悪く赤い畳でしなくてはならない時があります。

その時の違和感といったらすごいんですよ!

いつも目に優しい薄緑色を背景に試合しているので、主張の強い赤色が背景だと心なしか暗記が薄くなっている気がします。

赤い畳が気になりすぎて、いつもの実力が発揮できないなんていうことも…

もちろん、大会の運営スタッフもそのことはわかっているので極力赤い畳の上で試合しなくていいように配慮はしてくれるのですが、

どうしても人数の関係で赤い畳の上でお願いします…ということもあります。

こればかりはどうしようもありませんねえ。

 

その4 大会の朝に最寄駅で出会うジャージを着た人は、大抵競技かるた選手

大会の受付は9時からと早めであることがほとんどです。

なので、朝に弱い蜂丸は眠さを抑えて最寄駅に向かうのですが、

そこで出会う、半袖のTシャツとジャージにリュックを背負っている人はほとんどかるたの選手ですね。

しかも、複数人でまとまって行動したりしているとほぼ競技かるたの選手と断定できます。

会によってはその会オリジナルのTシャツを着ていたりするので、そのTシャツを着ていたら確実なのですが、例えそうでなくても半袖のTシャツにジャージの人はかるた選手であることがほとんどですね。

そういう人たちを見ながら、どの人が自分と同じ級に出場するのかな…なんて考えてそわそわするものです。

 

その5 違う大会で同じ人と再戦する

特に競技歴が長い人はこういう経験があるのではないでしょうか。

級別に言えば、最もこの経験をすることが多いのはA級です。

だって、それ以上昇級することはないわけですからね。同じ人たちがずっとい続けるわけです。

なので、A級の人たちに言わせればあるあるどころの話ではなく、日常茶飯事ぐらいのことかもしれません。

他の級でももちろん違う大会で同じ人と再戦することがあります。

「前も対戦しましたよねー」と試合前に少し会話して、その後は会うたびに話すようになるということもあります。

「大会を通じてかるたの知り合いが増える」というのもあるあるの一つですね。

 

その6 早々に負けた人は他の人の荷物番や買い出し、記録などをさせられる

大会には同じ所属会の人と複数人で出場することが多いものです。

そのメンバーの中に、初戦で負けた人が現れると色々な仕事を任されます。

貴重品など荷物の管理、飲み物の買い出し、勝ち進んだ人の対戦相手の記録の三つです。

もちろん、蜂丸もこれらの仕事を任されたことがあります(笑)一人で全部しなくてはいけないので、結構大変です。特に貴重品の管理は複数人の財布やスマホを持っておくことになるので、責任感も伴いますし、何より重い…

保護者の方が応援に来られていたらそちらに荷物を預けておくこともあるんですが、年齢が上がると自分たちで行くことが増えます。

お互い様の精神で、任されたら全うするしかないですね。同じ会の人が入賞や優勝するのを見るのも嬉しいことですからね!そのためにもサポートしてあげましょう。

 

その7 専任読手が詠む試合はテンションが上がる

どの大会でも必ずいるというわけではないのですが、大会では専任読手が詠んでくれることがあります。

専任読手とは、読手の最高ランクにいる人たちのことで、日本にはたったの9人しかいません!

クイーン戦と名人戦ではこの専任読手しか詠むことができません。

また、専任読手だけがかるた専用読み上げ機「ありあけ」の音声データとして販売されています。

 

そんな偉大な専任読手が自分の試合で詠んでくれることが分かるとテンションが上がります!

いつも「ありあけ」で聞く声が生で聞ける…!

これはしっかり札を取らなくては!と奮起するわけです。

ですが、周りの他の選手も同じ思いなので、結局その場にいる全員がやる気になるんですけどね。やっぱり生の人間の声の方が聞き取りやすいですよ。

また、これも「あるある」の一つですが、「専任読手の好みが分かれる」というのがあります。

男性の方がいい、女性の方がいい、高い声がいい、低い声がいいなどなど…これも競技かるた選手の話は尽きません(笑)

 

その8 メディア撮影のときから駆け引きが始まる

これは今回の「あるある」の中でもディープな「あるある」ですね(笑)

競技かるたに注目が集まっているこの頃は、大会にメディアが取材に来ることがしばしばあります。

しかし、試合をやっている最中にフラッシュ撮影やカメラのシャッター音がすると選手たちに多大な影響を及ぼしてしまうので、メディアが撮影するための時間が設けられるんです。

その時間は、暗記時間が終わって試合が始まる前に設けられます。

運営スタッフから「〇〇の札を払ってください(札を払う仕草をしてください)」と指示をされ、読手が読みます。

そのときに、一応札を払うのですが、そこで本気で取りに行くと相手に自分のかるたスタイルが早くもバレてしまいます。

なので、蜂丸はかるたスタイルがバレないように少し力を抜いて札を払います。

おそらく、他の選手もそうしてるのではないかと思います(笑)

メディア撮影のときに互いに相手のかるたスタイルを探りつつ、様子を見るという駆け引きが始まってしまうんです。なんとも奇妙な時間が流れます…

今どきの大会あるあるかもしれませんね。

 

次回は練習「あるある」!

どうだったでしょうか?何か心当たりのある「あるある」はあったでしょうか?

次回は練習「あるある」を書こうと計画しています。

練習をしていると起こりうる「あるある」を準備しますので、次回の記事をお楽しみにー(^ ^)