大会に出る頻度はどのくらいがいいの?

競技かるたの世界では「大会で結果を残すこと」がかなり大きな部分を占めているのが現状です。いくら強くても、練習試合で勝っていても基本的には大会に出場しなければ段位を取ったり昇級することは出来ません。

そのため多くの選手が大会に参加しますし、練習会でも大会に参加することを勧められると思います。では、どのくらい大会に出たらいいのでしょうか?

今回は大会に出る頻度についてご紹介します。

 

各級の年間大会数(2018年)

本題に入る前に、競技かるたの大会はどのくらいあるのか確認してみましょう。

全日本かるた協会の大会情報から2018年の年間大会数を数えてみました↓

A級:45大会*

B級:45大会

C級:46大会

D級:45大会

E級:40大会

(*)出場資格が必要なタイトル戦は除く
(**)女流選手権・学生選手権などの限定戦も含まれる
(***)団体戦などは含まず

(なぜかC級だけ1個多いのは数え間違えかもしれません!)

 

どの級もほぼ同じくらいですが、大会によってはE級を設けていないところもあるので、E級だけ少し少なめでした。

また、かるたの大会は必ず土日祝日に開催されるため、異なる大会が同日に開催されることもあります。そのため、実際に出場できる数はもっと少なくなります。

 

年間何大会くらい出るべきか

 

結論から言えば「出れるだけ出た方がいい」と思っています。

具体的には年間10大会以上くらいですかね。

競技かるたの試合はかなりな部分、出札や対戦相手など運の要素で簡単に勝ち負けが変わります。その級で十分戦える実力があったとしても、運が悪ければ負けてしまうこともあるのがかるたの世界です。ある程度取れるようになったら、どんどん大会に参加するのが昇級する一番の近道だと思います。

また、久々に大会に参加すると緊張して力が出せなくなることもあるので、大会の雰囲気に慣れるという意味でも、多くの大会に参加する意義はあります

 

特にたくさん出た方がいい人

個人的に「特にたくさん出た方がいいんじゃない」と思う人を列挙します。

(1)結構練習しているD級の選手

無段から初段になるというのはとても嬉しいものです。段位を取れば資格として残りますし、かるた選手として一定の実力があるという証明になります。

D級からC級になるにはD級で3位(ベスト4)にならなければいけないのですが、近年はD級をより多く分割する傾向にあるので、不戦勝を引けば2回勝っただけで昇級ということもあるようです。(D級参加者に小学生なども多く含まれるため帰りが遅くならないようにする配慮だと聞いたことがあります)

実力がないなら練習を重ねるべきかもしれませんが、練習試合で有段者とも十分いい試合ができるレベルであるならどんどん大会に出場していいと思います。

 

(2)伸び盛りの高校生や大学生

かるたの大会は直前に申し込みをするのではなく、1ヶ月前〜2ヶ月前くらいに申し込みの締め切りが設定されていることが多いです。

伸び盛りの学生さんの場合は、そのくらいの期間でもかなり成長することがあります。

せっかく力をつけたのに大会に出れないのではもったいないと思いませんか。

また、大会に申し込むことで練習のやる気を出すという考え方もあると思います。

 

(3)実力十分のB級選手

B級からA級に上がるのは簡単なことではありません。他の昇級と違い優勝または準優勝2回という非常に高いハードルだからです。

実際B級には十分A級レベルなのに昇級できずに何年間も在籍している実力者も少なからずいます。

そのくらいの実力になると、その日のコンディションなどによっても結果が大きく変わるため、数多くの大会に出て昇級のチャンスを増やすのがA級になる近道かなと思います。(B級の参加費はA級と同じ2500円なので何度も出ると結構痛手ですが仕方ありませんね)

 

まとめ

ということで大会に出る頻度についてでした。

ただ、最近は大会に出たいと思っていても参加者が多くてキャンセル待ちになることも結構増えてきましたよね。

なんとか希望者が全員参加できるシステムになっていってほしいものです。