【対策】パターン別お手つきを減らす方法
お手つきをすると相手から1枚札が送られます。
相手がマイナス1枚、自分がプラス1枚となるので、お手つきをすると実質2枚取られたのと同じダメージということになります。
そのため、かるたの試合ではお手つきの回数が勝敗を決めることもあります。
自分の方がたくさん札を取っていたのに負けた(´;ω;`)
なんてことも多々あります
そうならないためにも、お手つきはなるべく防ぎたいところ。
そこで今回はお手つきを減らすための方法をまとめてみました!
お手つきのパターンはたったこれだけ!
お手つきを減らすための方法について紹介する前に、お手つきのパターンをいくつか紹介しておきましょう。
自分のお手つきがどのパターンに該当するのかによって対策の仕方も変わってくるからです。
その1「上段を引っ掛けてしまうお手」
これは分かりやすいですね。
「敵陣上段の札を取ろうとしたら誤って自陣の札を触ってしまった」などのケースです。
その2「送り札を忘れたお手」
送った・送られた札を忘れていて、元々あった場所を触ってしまうお手つきです。
このお手つきはダブ(セミダブ)か取り損になります。
その3「相手の手に惑わされたお手」
相手の手に驚いて(?)触ってしまったパターンです。
感じや動きの良い人の方が相手に釣られやすい傾向があります。
その4「手が止まりきれずにお手」
次の聞き分けミスと一見似ていますが、こちらは「違う札だ」とちゃんとわかっていたのに触ってしまったケースです。
その5「聞き分けミスによるお手」
これが最も一般的にイメージするお手つきではないでしょうか。
速く取ろうとするあまり、自分が聞き分けれるタイミングより速く触ってしまうことで生じるお手つきです。
「上段を引っ掛けてしまうお手」の対策
上段の札を引っ掛けてしまうお手は物理的に触ってしまっただけなので、そこまで深刻ではありません。
しかし、頻繁にやってしまうという人は対策をした方がいいでしょう。
たった1回2回のお手つきでも流れを左右し勝敗を決めてしまうこともありますからね。
このパターンのお手つきの対策は以下の2つです
①素振りの練習
②札の移動
①については、とにかく素振りの練習を重ねることで札との距離感を養うということです。
札との距離感がしっかり身につけば、素早い動きの中でも上段を引っ掛けることは少なくなるはずです。
②については、自陣の上段に引っかけやすい札がある場合は中段や下段に下ろすことでお手つきを防ぎましょうということです。
特に縦の戻り手で上段に戻るのは上級者でもなかなか簡単なことではないと思います。
縦分けの場合は自信がなければ早いうちに中段以下に下げてしまった方が気持ちよく取れる気がします。
「送り札を忘れたお手」の対策
送り札を忘れて元の位置を払ってしまうというケース。
意外と多いタイプのお手つきのような気もします。
このタイプのお手つきは暗記さえ出来ていれば発生しなかったお手ですので、しっかりと修正して無くしていきたいお手つきです。
対策はこちらも2つあります。
①自陣で強く反応する札は送らない(自分の送り札の場合)
②送られた札は強く暗記するor諦める(相手の送り札の場合)
①については、自陣を払ってしまう恐れのある札はなるべく送らないということです。
かるたをある程度していると、自陣にあった方が感じる札、つい自陣の定位置に手が伸びてしまう札というのがあります。(逆にいうと相手陣にあるとあまり反応出来ない)
そういう札を送ってしまうと結構な確率でお手つきしてしまいます。
セオリー的には送るべき攻め札であっても、自分にとって自陣にあった方が取りやすい札であれば、自陣で勝負するべきだと私は思っています。
②については、相手から送られた札を中途半端に暗記すると相手陣を触ってダブってしまうためです。
相手から送られた札で、元の位置を払ってしまうダブについては、多くの場合相手がスピードのある攻め手で抜いてきて(送った札なので当たり前)、それで判断力が低下し焦って元の位置である相手陣を払っていることが多い気がします。
そのため、送られた札は強く暗記するか諦めるかがいい対策です。
しっかり強く暗記すれば相手の手に動揺して暗記が飛ぶこともないですし、強く暗記していれば距離が近い分こちらが守ることもできるでしょう。
逆に諦めてしまうのも手です。
相手の反応が良さそうな札であったり、こちらに余裕がなければ「まあこの札は取れんだろうな…」くらいの感じでもいいでしょう。
どうせ取られると思っていると、そこまで相手の手に惑わされなくなるので、お手つきはしにくくなります。
ダブになるくらいなら1枚くらい取られても仕方ない時もあります。
「相手の手に惑わされたお手」の対策
「お手を誘う動き」にまんまと騙されてお手をしてしまうケースです。
このお手の対策は以下の2つです。
①序盤で先行するor負けても焦らない
②1音目で出過ぎない
①については、このタイプのお手は相手にリードされて何とか巻き返そうとした時に発生するお手であるためです。
序盤に先行していれば自分のペースで札を取ることができ、相手に惑わされることは少なくなるはずです。
しかし、必ず毎試合自分が先行できるという選手はほとんどいないでしょう。早い段階で劣勢になることもあるかと思います。
そうした時に焦ってお手をして墓穴を掘るのではなく、着実にジワジワ差を縮めるようなかるたが理想的です。
負けている時こそ1枚1枚無理のないスピードでとった方が案外いい結果に繋がります。
②については、1音目で先に札際まで行くと、相手の手に惑わされやすいため、あまり出過ぎないということです。
自分が先に札際にいるということは、相手の手が後から札の方に向かってくるということです。
先に待っている状態で、相手に追いかけられとどうしても焦って触ってしまうものです。
あまり1音目で札際までは行かず、決まり字になった時に伸びきって取れるようなかるたの方がお手つきはしにくいでしょう。
「手が止まりきれずにお手」の対策
空札だとわかっていたのに、手が止まりきれずに触ってしまった!
というこのケース。
このタイプのお手つきの対策は
「落ち着いて取ることを心がける」
ことだけです。
聞き分けのミスでもありませんし、相手に釣られているわけでもないので、技術的に何かが欠けているわけではありません。
むしろ、いい反応ができていて、体も動いている時に発生するお手つきです。
調子が良い時にどんどん勢いだけで払ってしまうと時にお手つきをしてしまいます。
調子が良い時でも、変に取り急がず、相手の手が来ていなければ少し我慢して取ることを心がけてみるといいと思います。
「聞き分けミスによるお手」の対策
最後は「聞き分けミスによるお手」の対策です。
このお手の対策は
「決まり字の音を意識してしっかり暗記する」
ことに尽きます。
暗記の時に決まり字(の最後の文字)を強く暗記することで、強いイメージを持った状態で本番も聞き分けをすることができます。
そうすると、聞き分けのお手つきはかなり減らすことができますし、逆に決まり字の意識が強くなれば今までよりも速く反応できるようにもなります。
(もちろん極限ギリギリのタイミングで札を取ろうとすると、どうしてもお手のリスクは避けられませんが)
具体的には、漠然と「あきの〜」と暗記するのではなく、「あきの!」というように決まり字の最後の音を強く意識してみるといいと思います。
まとめ(お手つきの減らし方)
今回のまとめです↓
しっかりお手を減らして、手強いかるた選手になりましょう〜(⌒▽⌒)♪