一人でもできる!かるたの練習方法
かるた会や部活の練習では試合形式の練習をするところがほとんどだと思います。
試合形式の練習は本番に直結しますし、何より練習していて楽しいという理由があると思います。ただ、試合形式の練習は一人だとできないというデメリットがあります。
そこで今回は相手がいなくても一人でできるかるたの上達法をまとめました。
(1)一人取り
一人練習の王道中の王道とも言えるのが「一人取り」です。
場所(できれば畳)・札・読み上げツールが必要にはなりますが、実戦に近い練習をすることができます。
暗記・取り・聞きという競技かるたの試合をする上で必要な要素はほぼカバーすることができます。ただ実際のかるたの試合では相手がいるので、相手との駆け引きや相手の手をかいくぐるような取り方というのは試合形式でないと学べない部分だと思います。
とはいえ、一人取りの場合は相手に札を取られてしまうことがないので全部の札をある程度早く取らねばならず、全方位をきっちり取る練習としてはむしろ一人取りの方が適しています。
(2)払い練習
一人取りは試合と同じように札を取っていくので、1試合するとそれなりに時間がかかってしまいます。
一方、払い練習は自分なりの時間でできるので忙しい人にもオススメです。
札を並べて払う練習を重ねていくことで、取るスピードはもちろん、札との距離感を身につけることができます。
http://karuta-doujou.com/practice/tori/harai/
(3)札落とし・札流し
札を払う場所がない、かるたジャージがないという時でもできるのが札落とし(札流し)。
100枚の取り札を出して、その決まり字をできるだけ素早く言っていく練習です。
この練習をすると競技かるたにおいて重要な要素である「暗記」のスピードが早くなり、実力アップが見込まれます。
まずは100枚を1分以内に流せるように練習してみましょう。
http://karuta-doujou.com/practice/anki/hudaotosi/
(4)詠みの音源を聴く
読手が詠んだ音源を聴く練習です。
音への反応や聞き分けの精度を高めるために行います。
「感じ」の良い選手は音になる前の音をとらえたり、決まり字になる前に微妙な音の変化から次の音を予測することができます。(「うか」と「うら」の「う」は違って聞こえるというように。)
感じは元々の才能の部分が大きいのですが、訓練をすることでその人なりには上達することはできると思います。
知り合いで詠みの音源を聴きながら、聞き分けができるギリギリのタイミングで一時停止し、その後合っていたかどうか確かめるという方法をして聞き分けを磨いていた人がいました。皆さんも良かったら試してみては?
(5)上級者の選手の動画を見る
今はいい時代で、大手動画サイトを開けば競技かるたの動画もたくさん視聴することができます。
やはり有名選手の多くは基礎がしっかりしていて、無駄のない動きをしています。
同じように取るのはなかなか難しいとは思いますが、上級者の取り方を勉強し、取り入れられる部分を取り入れることで間違いなく技術は上がると思います。
特に自分と同じような体格や取り方の選手を参考にすると役に立つ部分が多いと思います。
それに何と言っても、そうした動画を見るとモチベーションも上がりますよね。
(6)自分のかるたを振り返る
自分の試合を録画したデータがあればそれを見てもいいですし、なくても思い出しながら自分の苦手な相手、お手つきした場面、苦手な札などを思い起こして改善することはとても大切です。
やみくもに練習していても最初のうちは簡単に成長しますが、必ずどこかで壁に直面します。
そうした時は一度立ち止まって、自分のかるたを見直してみましょう。
成長が止まった時は次の大きな飛躍へのチャンスです。
以上一人でもできる競技かるたの練習方法でした。
ここに書いた以外にも筋トレをしたり、札を裏返して暗記を確かめるなど練習の仕方はたくさんあると思います。
忙しくて練習に参加できない人も多くいると思いますが、自分なりのペースで頑張っていきましょうー!