【ケガ】競技かるたで多い怪我は?
百人一首の優美さとは対照的に、実際の競技かるたの試合はとても激しく、怪我をすることも結構あります。
そんな激しさから競技かるたは『畳の上の格闘技』とも言われます。
今回は実際のかるたの試合でどのような怪我が発生するのかを紹介していきます。
(1) 突き指
競技かるたの試合ではお互いが指を伸ばした状態で札を取りに行くことが多いので、衝突すると突き指をすることが結構あります。
数年以上かるたをやっている人ならば、程度の差はあれ一度は突き指の経験はあるのではないでしょうか。
手がぶつからないように取れれば突き指をすることはないのですが、お互いが素早く手を出すことが求められる競技なので、全くぶつからないというのは難しいと思います。
(2)手の擦り傷
同じように、手がぶつかった時に相手の爪などが当たって擦り傷を負うことも多いです。
競技かるた選手はマナーとして爪を短く整えていますが、それでも高速でぶつかると結構擦り傷ができます。
手に擦り傷が多いので「ネコ飼ってるんですか?」と聞かれることもあります(笑)
(3)膝・足の甲の擦り傷
かるたの試合では膝をついた状態で、素早い動きをするので、どうしても畳と膝が擦れて擦り傷ができることがあります。
また、足の指を立てている人はなりにくいのですが、足の指を立てずに足の甲で体を支えるような構えをしている人は靴下を履いていないと、足の甲を擦りむくことがよくあります。
(4)膝の痛み
慢性的な怪我としては最も多いと思います。
柔道畳は比較的柔らかいのですが、普通の畳だと結構硬いので、長時間試合をすると膝が痛くなりがちです。
どうしても競技かるたの構えでは膝に体重の多くがかかるため、負担が強くなります。膝の痛みを軽減するためにサポーターや座布団、タオルなどを使って痛くならないように工夫している選手も多いです。
(5)腰の痛み
極端に背中を丸めたり、ねじったりした構えの人に多いのが腰の痛み。
腰が痛いをかばおうとすると、膝など他の場所の負荷が強くなり、さらなる怪我の原因になったりします。
逆に意外と少ない怪我は?
(1)骨折
よく「かるたの試合では骨折することもある!」と書いてあるのを見かけますが、さすがに骨折まですることはそれほど多くない気がします。僕は今まで(たぶん)1000試合以上してきましたが骨折したことは一度もありませんし、試合で骨折した人も見たことがありません。ないこともないとは思いますが、かなり不運な場合だけなのではという印象です。
(2)頭がぶつかる
選手同士の頭が近いので一見するとぶつかりそうですが、意外と頭がゴチーンとなることはありません。利き手が同じ場合には頭の位置は左右に少しずれますし、自陣の札が詠まれた時にはまず頭を前に出すような動きにはならないので、両者とも頭が前に出ることが少ないのです。
(3)札が突き刺さる
まあ隣の試合の札が飛んでくることはよくありますが、それで怪我をすることはそれほど多くありません。ただ、新しい札の場合は角が取れていないので、当たると痛いです。