【新タイトル戦】かるたチャンピオン決定戦とはどんな大会か

2019年4月、一般社団法人全日本かるた協会から会員への通達の中で

『五番目のタイトル戦の新設について』

という項目がありました。

タイトル戦は現在「名人戦(男性)・クイーン戦(女性)」「全日本かるた選手権」「全国選抜かるた大会」「全国かるた女流選手権大会(女性のみ)」の4タイトルが存在します。

http://karuta-doujou.com/games/title-match/titlematch/

この4つに加えて2020年から新しいタイトル戦が新設されるとのことです。

今回はこの新タイトル戦について現在わかっている範囲の情報をお伝えします。

また新しく情報がわかれば随時追記しようと思っています。

 

小倉山杯 かるたチャンピオン決定戦!

新タイトルの名称は『小倉山杯 かるたチャンピオン決定戦』です。

ただ、まだ仮称ということなので変更の可能性もあるようですが。

「チャンピオン」という称号はボクシングやプロレスの王座戦によく使われる他、囲碁におけるグランドチャンピオン戦(旧:棋戦優勝者選手権戦)などがあります。

特に今回競技かるたで新設されるタイトル戦はシステム的に囲碁のグランドチャンピオン戦とよく似ており、この辺りを参考にしたものかと思われます。

 

かるたチャンピオン決定戦はどんな大会か

出場資格についてはほぼ確定しており以下の通りです↓

 

男性(4名まで)
(1)名人 (2)前回大会優勝者 (3)全日本競技かるた選手権大会優勝者 (4)全国選抜かるた大会優勝者 (5)準名人 (6)得点上位者 ※得点が並んだ場合は前年度の得点が高い方の選手を優先

 

女性(4名まで)
(1)クイーン (2)前回大会優勝者 (3)全日本競技かるた選手権大会優勝者 (4)全国選抜かるた大会優勝者 (5)準クイーン (6)得点上位者 ※得点が並んだ場合は前年度の得点が高い方の選手を優先

 

チャンピオン決定戦では男性、女性それぞれ4名ずつが招待されます。

(1)から(6)の順に優先的に出場権が与えられるため、(4)までの選手は確実に出場権を得るということになります。

ただ、資格を持っている選手が全員出場するとは限りませんし、同一選手が複数の条件を満たしていることもあるため、実際は(5)(6)まで出場権が回るものと思われます。

女性の出場権にタイトル戦の1つである女流選手権が含まれていないのは意外でしたが、それ以外はだいたい妥当な条件だと思います。

前年度のトップ8が集結する豪華な顔ぶれになることでしょう。

 

競技方法は前年度トップ8によるトーナメント戦!

かるた協会によると「招待選手男女各4名、合計8名による完全シードのトーナメント戦とします。順位決定戦はありません。」とのことです。

推測ではありますが、多分こんな感じになるのかなと思います↓

あと考えられるのはこういうパターン↓

おそらく一つ目のパターンになると思います。

いずれにせよ全3回戦ということになります。

試合数は少ないですが、誰と当たっても強者ばかりなので体力的には決して楽ではないでしょう。

なお1位から4位までのシードは先ほどの出場権の順番と同じです。

つまり前年度優勝者よりも名人・クイーンの方が格上ということになります。

新しくチャンピオン決定戦が新設されても、競技かるたの最高峰のタイトルが名人・クイーンであることには変わりはないようです。

 

開催日時について

第1回大会は既に日程が決まっており、2020年2月23日(日)(10:00~17:00)に開催します。

第2回以降は2月の第4日曜に開催されます。

(ちなみにタイトル戦の1つ、選抜かるた大会は今まで三月第一週の日曜に開催されていましたが、第二週に変更になるそうです。)

今までのタイトル戦が

  • 名人戦・クイーン戦(1月初め)
  • 選抜かるた大会(3月上旬)
  • 全日本かるた選手権(4月下旬)
  • 女流選手権(6月上旬)

と全て上半期に偏っていたため、今回は下半期になると思っていましたが、まさかの2月でした。

やはり年初めがかるたシーズンということなのでしょう。

開催場所は京都の「嵯峨嵐山文華館」です。

嵯峨嵐山文華館公式HPより引用)

嵯峨嵐山藤原定家百人一首を撰んだとされる場所で、百人一首にゆかりのある場所です。

嵯峨嵐山文華にも百人一首の歴史などを知ることのできる展示が常設されているので、かるたファンなら一度は訪れるべき場所の1つです。

また、前身の時雨殿から2018年にリニューアルオープンしており、非常に綺麗です。

2階のギャラリーは120畳もの広さがあり、圧巻です↓

(LIVING京都より引用)

会場がここになるかは未定ですが、もしここでするのであれば、選手はとても気持ちいいと思います。

かなり広さがあるので、観覧もあるかもしれませんね。

 

まとめ

今回は2020年より新設されるタイトル戦「小倉山杯 かるたチャンピオン決定戦」のこれまで分かっている概要についてまとめました。

前年度のトップ8人によって争われる豪華な大会ということで、非常に楽しみですね。

一人目のチャンピオンが誰になるのかも気になります。

この大会をきっかけにますます競技かるたが盛り上がることを期待してやみません。